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「ミニバン&ハイブリッド」中古車が安くなるわけ

「消費増税で物価は上がったのか」というと、答えはイエス。しかし家電を筆頭に、実は増税分以上に値下がりしている品は少なくない。自動車、パソコン、スマホなど、各業界特有の事由とも相まって、狙い目の中古品が多数溢れているという。増税後の今だからこそ、買い方にはコツがあるのだ。価格動向に敏感な販売員などにお買い得中古品を聞いた。 <国産車>人気ミニバンが50万円程度~ ◆市場の流通量と競合車種が多い人気車が一押し
繁田謙二氏

繁田謙二氏

 一般に中古車の供給源の多くは新車販売時に下取りされる車なので、新車発売から数か月遅れて中古車市場は連動する。新車市場は消費増税直後の落ち込みから回復傾向にあり、中古車市場でもその兆しが見られる。国産車も前回紹介した輸入車(https://nikkan-spa.jp/696915)と同様、不人気のボディカラーやグレードが安くなりやすいが、「この夏以降、注目なのは人気の高いミニバンとハイブリッドカー」と話すのは、中古車販売店パティオ代表取締役の繁田謙二氏。 「今年になって人気ミニバンのトヨタ・ノア、ヴォクシーがモデルチェンジしたことにより、市場では同じカテゴリーのホンダ・ステップワゴンや日産・セレナ、旧型ノア、ヴォクシーなどのミニバンユーザーの代替えが進み、ミニバンの供給台数が増加することが期待できます。このクラスのミニバンは、型落ちになっても居住性や使い勝手などの実用性が新型に大きく劣ることはないので、人気車種ほど積極的に旧型を狙うといいと思います」 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=696937
ノア

トヨタ・ノア

 また、3~4年前に納車まで半年以上待ちになるほどの大人気を博した現行型トヨタ・プリウスとホンダ・フィットハイブリッド(旧型)の動きが落ち着き、流通台数が増加傾向にあるため、これらのトップ人気エコカーも買い時を迎えているという。 「これ以外にも、消費増税前の駆け込み需要期でもあまり売れなかった大型車や大排気量車も依然として在庫がダブついているため、さらにお買い得度が増すことが期待されるでしょう」  少し長い目で見ると、’15年10月に10%に消費税が増税されれば、慌てて駆け込み買いをするのではなく、値下がりをじっくり見極めるのもよさそうだ。
フィット

ホンダ・フィットハイブリッド

【繁田謙二氏】 顧客満足度の高い販売店として知られるパティオ代表取締役。 住:埼玉県所沢市上安松818-1 電:04-2951-7111 http://www.patio-style.com/ 【お買い得な国産中古車】 ●トヨタ・ノア<50万円~> 今年登場した新型の人気が高く、代替えが進んで旧型の供給台数が増加。競合するホンダ・ステップワゴン、日産・セレナも巻き込んで市場が活発化している ●ホンダ・フィットハイブリッド<75万円~> 昨年秋から販売された新型が大人気で、旧型の流通台数が増加中。旧型でも燃費は最新モデルと遜色がなく、居住性などの基本性能も満足 ●ホンダ・エリシオン<35万円~> 大型ミニバンの人気車「アルファード」「ヴェルファイア」とほぼ同程度の性能と実用性を備えながら、地味なデザインにより不人気で激安。良質車でも35万円からある ●トヨタ・プリウス<100万円~> 3年前の人気ピーク時は月間3万台も売れたので、人気が落ち着いた今後は供給過多となる見込み。240万円ほどの現行型でも最安で100万円で買えるものも ●ホンダ・インサイト<50万円~> ’09年のデビュー直後は大人気だったが、現行型プリウスが出ると惨敗し、たちまち不人気に。値段も暴落した。車として劣っているわけではないので注目したい ●ホンダ・Nシリーズ<75万円~> デビュー直後から人気を博し、Nボックス、Nワゴンの流通台数が増加中。ほとんど新車のような極上車両でも、N-ONEなら75万円~。今後の推移にも注目だ ●スズキ・ワゴンR<20万円~> 軽自動車のド定番車も、最近はタントなどの超背高モデルの人気に押されがちで相場が下落。旧型なら20万円、3年落ちの車でも40万円から良質車が買える ― 中古品ベストバイ【2】 ―
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