レクサス vs BMW[最強セクシークーペ]対決
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
今期利益2兆円が視野に入ったトヨタのレクサスから、豊満でセクシーなクーペRCが登場しました! レクサスのクーペは、ソアラの後継として発売されたSC以来。国産セクシークーペを待望してきたオヤジたちの胸が高鳴っております(たぶん)。そんなレクサスRCの最高峰と世界を代表するクーペ界のセクシー大将を比べてみました
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=751082
MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆レクサス初のセクシーアイドルはBMW M4クーペに勝てるのか?
少し前、大マスコミの記者氏から、自動車市場の未来についてインタビューを受けた。彼は、「燃費が良ければ世界で勝てる」という、節約主婦のような価値観で私に質問してきた。
「いや、世のなか燃費だけじゃないですから。特に途上国では、燃費以上にステイタスが重要です」
そのことは、トヨタが一番よくわかっている。途上国で断然ステイタスが高いのは、トヨタではなくドイツ車だ。たとえばインドではBMWが、中国ではアウディが最大の憧れの的。トヨタのレクサスは、そのはるか後方に位置している。
このままではイカン。もっと憧れられるブランドにならなくては! トヨタは今、その難題に取り組んでいる。その現時点での答えが、このレクサスRCだ。
狙いは「セクシーなクーペ」。トヨタがセクシーさを目標にしたのなんて初めてですか!? なんせ節約主婦は腐るほど揃ってるが、セクシーアイドルは皆無だったので。
20年間のデフレで、日本人の頭の中は、男も女も節約主婦になっちまったが、海外では違う。セクシーじゃなきゃスターになれない。トヨタも遅ればせながら、セクシーアイドルを投入したわけである。そのレクサスRCの最上級グレード「RC F」を、セクシーなクーペのワールドチャンピオン格・BMW M4クーペと比べてみた。
まずカッコ。M4のベースはBWMの4シリーズだが、それを相当脂っこくマッチョに仕上げている。全幅は1875mm。スーパーカー級だ。
一方のRC Fも頑張った。バカデカい口に小さい目、ひたすら攻撃的で鋭い造形の集積。とてもパッソを作ってるメーカーのクルマとは思えない迫力だ。
が、今回の試乗車は色がイマイチだった。ワインレッドにカーボンブラックの組み合わせは、見るからに毒ヘビ。カメラカーを運転していた担当Kは、「バックミラーにRC Fが写ると、うわ、柄の悪いオヤジが来た!って感じでした」とバッサリ。ひどい……。日本代表のセクシーアイドルを柄の悪いオヤジ扱いとは。2トーンカラーじゃなけりゃもうちょっと柄はいいです。
担当K「でもRC Fの後だと、M4がすごく上品に見えたんですよ」
重ね重ね、厳しいご意見ありがとうございます。
⇒【後編】「セクシーサウンド対決」に続く https://nikkan-spa.jp/751049
この連載の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ
日刊SPA!の人気連載