カーライフ

BMWの頂点i7に乗ってEV金太郎飴説に終止符。EVの個性を考える

BMWの頂点に君臨するのは、ガソリン車? それともEV?

一般社団法人日本自動車販売協会連合会が発表している’22年1~9月のEV(普通乗用車のみ。軽自動車は除く)の新車販売台数は2万2234台。ここに軽EVの日産サクラや三菱ekクロスEVを加えると、4万台近いEVが日本でも売れています。今回はそんなEVの頂点かつBMWの頂点の7シリーズに乗ってみました!
オートクラブ

TOP OF BMW

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

やっぱりEVは金太郎飴じゃない!?

 われわれカーマニアは、EVに対して否定的だ。なぜならEVは、どれに乗っても同じように感じるからである。そりゃガソリン車からEVに乗り換えればぜんぜん違うけど、EV同士はどれも似たような乗り味で個性がない。冷蔵庫の冷やし方に個性がないのと同じだ。  同クラスのEV同士はもちろんのこと、軽EVの日産サクラ(233万円~)も、ジャガーiペース(1005万円~)も大差なし! 小型冷蔵庫と大型冷蔵庫の違いでしかなかった。  それでも欧州メーカーは、恐ろしい勢いでEV化を進めている。ごく近い将来、上から下まで全部EVになる。BMWのフラッグシップたる7シリーズも例外ではなく、このたび、「i7」の名で電動化された。
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まずはガソリンターボに試乗
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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