コンドームはいかにして“調理器具”たり得たか?「コンドームごはん」著者インタビュー

コンドームはいかにして“調理器具”たり得たか?「コンドームごはん」著者インタビュー

当初、コンドームを切り開いて巻き簾として利用する予定だったが、うまくいかずこの形になった。

作ってあげたいコンドームごはん』、というどこかで聞いたようなタイトルの電子書籍がある。読んで字のごとく、あのコンドームを調理器具として使った料理レシピ本だ。

 およそ調理器具として優れているとも思えない形状のコンドームで、なぜ料理を作ろうと思ってしまったのだろうか。

 発売から数か月たった現在までに出ているニュースでも、衝撃的なタイトルのみに焦点があてられており、本書の著者たちが何を思い、どんな理由から、“調理器具としてのコンドーム”に目をつけたのかの詳しいところは、ベールに包まれている。著者のおぱんぽん氏と架神恭介氏に話を聞いてみた。

――どうして、コンドームでごはんを作ってあげたい、と思ったのでしょうか?

架神恭介氏(以下、架神):いくつかありますが、やはり一つにはコンドームの布教ですね。

おぱんぽん氏(以下、おぱん):コンドームについて調べていたら、日本のコンドーム装着率世界ワースト3位だと知ったんです。コンドームを使った料理本を作ることで、一風変わった布教活動にもなり、なおかつ、従来の料理本を超えたものを作れる、と思いました。

架神:本書に寄せられた感想でも、コンドームに対するトンチンカンな見解が多いんですよ。「コンドームには粉が付いているんじゃないか」、「すべてのコンドームには殺精子剤が塗られています」とか、殺精子剤やローションの危険性を過大視した意見なんかもあります。あとは、私は作家でもあるので、真面目に電子書籍市場における広告宣伝効果に対する売り上げの検証をしたい気持ちもありました。今後の電子書籍ビジネスを行う上での基礎データの一環に用います。

――コンドームは“調理器具”としては、日常的に使っている台所用品とは似ても似つかないものだと思うのですが、どうやってレシピを考えていったのでしょう?

おぱん:料理研究家の方(遥野ユカ氏)との打ち合わせ現場で実際にコンドームを用意して、触ったり、伸ばしたりしながら、これならできる、できない、などを考え、見栄えや、同じようなレシピばかりならないようにレシピを選定していきました。

架神:私はレシピのアイディア出しの際、「コンドームのアヒージョ」を強く推していましたが、油で過熱するのが耐久性の面からどうしても無理だと判断されてボツになりました。残念です。

ただ、実際に調理する段階になると、事前に考えていた活用法でうまく調理が行えないことも多かったですね。そのたびにカメラマンの方まで交えて利用手順をアドリブで試行錯誤しました。予定していた11品全てが撮影できたのはちょっとした奇跡と言えます。誤算であり発見であったのは、例えばコンドームに穴を開けるのが意外なまでに難しかったこと。竹串やフォークで刺した程度ではまったく穿てず、ゴムが伸びるばかりなんです。最終的にはハサミでチョキチョキしました。

――完成した料理を食べてみて、いかがでしたでしょうか?

架神:味や匂いに関する問題はまったくありません。最近のコンドームはそういった問題を見事に解決しているようです。ただ、“万能調理器具”であるコンドームとはいえ、すべての局面に十全に対応しきれるわけではないと遺憾ながら言わざるを得ません。特に難しいのが、炊飯器のようにコンドームを使う場合です。本レシピにおいては、コンドームに米と水を入れた上で口を縛り、鍋に入れて湯煎する方法でピラフを作ろうとしましたが、出来上がりがやや固かった。時間調節に難があり、炊飯においては、やはりコンドームよりも炊飯器に一日の長があることを認めざるを得ないでしょう。

――この本で、手作りコンドームごはんが食卓に出される家庭が増えるといいですね。

おぱん:実は、グルマン世界料理本大賞への出品を推薦されたんですよ。本書の発売直後、コンドームごはんのニュースが世界数十か国に掲載され、日本の料理本で話題の作品と勘違いしたのか、本国の世界料理本大賞の協会から直接、応募してほしい、との連絡がきました。しかし、そもそもこの賞は電子書籍は対象外だったようで、この話は立ち消えてしまいました。

架神:2013年のグルマン世界料理本大賞は速水もこみちさんが優勝されたので、我々が彼に続きたかったですね。残念です。

――最後に、『作ってあげたいコンドームごはん』を見て、実際に料理をしてみたいと思っている人たちのために、それぞれ本の中のイチオシのレシピを教えて下さい。

架神:「コンドーム押し寿司」ですね。見た目の美しさが突出して優れてます。

おぱん:僕は「コンドームすき焼き」ですかね。今回のレシピ本で唯一、ゴムが調理器具ではなく食べ物としての扱いで掲載されています。

⇒【写真】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=759246

 なお、「コンドームすき焼きは、食べてみようと試みましたが、やはりゴムなので、無理でしたね」(おぱんぽん氏)とのこと。コンドームは食べ物ではありません。 <取材・文/朝井麻由美 写真/深河広太>

作ってあげたいコンドームごはん

コンドーム押し寿司、コンドームすき焼きetc.

肉体改造やジェンダーレスな美しさよりも30~40代には大事な血管年齢の話

肉体改造やジェンダーレスな美しさよりも30~40代には大事な血管年齢の話
sponsored
 例えば、テレビ番組などで昭和の映像を見たりすると、最近の人は(特に若者は)、ずいぶん洗練されたなあと思ったりしないだろうか? 「人は見た目が9割」と…

連載

ばくち打ち/森巣博
番外編その3:「負け逃げ」の研究(17)
メンズファッションバイヤーMB
GUの「大人が買っても後悔しない」マストバイBEST3
山田ゴメス
“いいヤリマン”を見分ける方法。その娘の性癖を見ればわかる!?
オヤ充のススメ/木村和久
オリンピック成功の鍵を握る開会式…東京五輪はどうすべきか
フミ斎藤のプロレス講座/斎藤文彦
ビンス無罪“ステロイド裁判”エピソード12=オシェー検事の逆襲――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第165回
英語力ゼロの46歳バツイチおじさんが挑む「世界一周 花嫁探しの旅
「勇気を振り絞れ俺! ここしかないぞ俺!」――46歳のバツイチおじさんは満天の星空の下で勝負に出ようとした
原田まりる
ファミレスで隣の席の会話に聞き耳を立てていたら、大喜利を観覧したような気分になった話
大川弘一の「俺から目線」
鳴り止まない電話――連続投資小説「おかねのかみさま」
プロギャンブラー・のぶき「人生の賭け方」
“リオ五輪ロス”効果で恋を引き寄せるスポーツ3選
フモフモ編集長の今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪
吉川晃司もやっていた“東京五輪最強の穴場”競技とは?
18歳女支配人・このみんの経営学「私のミカタ」/園田好
わたしと「結婚したい」という男性へ
おじさんメモリアル/鈴木涼美
「顔じゃなくて知性で女を選ぶ」男の無知性
僕が旅に出る理由 in India/小橋賢児
北インド秘境で「宇宙に住んでいる」と実感した——小橋賢児・僕が旅に出る理由【最終回】

投稿受付中

バカはサイレンで泣く 投稿受付中
佐藤優の人生相談 投稿受付中