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長髪の風雲児・明石ガクトが「動画」で革命を起こすまで

 クリエイター然とした長髪にヒゲ、ロバートの秋山竜次氏が演じるキャラをも彷彿とさせるこの男は、今、日本の動画業界を牽引する明石ガクト氏。脱サラ後、起業した明石氏は、私物を売って食いつなぐほどの極貧状態から、大手企業の動画を多数手掛けるまでに会社を育て上げ、現在に至る。初の著書『動画2.0』の発売を控える先駆者が見据える動画コンテンツの未来像とは?

明石ガクト/ONE MEDIA代表取締役

明石ガクト/ONE MEDIA代表取締役

「動画」革命、待ったなし


――「動画」を仕事にしようと考えたのはいつ頃からなのでしょうか?

明石:大学時代に仲間たちと自主制作で映像を作っていたので、漠然とした憧れはありました。ちょうど就活中はYouTubeが登場した頃でしたね。上が詰まっているテレビ業界に入ったところで限界があるんじゃないかと直感して、結局、ネットの世界に入ることにしました。

――’05~’06年頃ですね。

明石:それでポータルサイトを運営している大手IT企業に入ったものの、最先端の業界でありながら、実際はクリエイティビティからは一番遠い世界だったんですよ。

――というと?

明石:当時は、写真の位置もフォントもネットを見る環境によって変わってしまうから、とにかくシンプルに「こだわらないカルチャー」みたいなものだったんです。だから全然面白くない。とはいえ、給料はそこそこいいし、仕事もラクだし、恵比寿にオフィスがあってオシャレだし……。一生懸命やっていたことといえば、合コンくらいですね(笑)。

――特に楽しい仕事ではないけれど、辞める理由も見つからないという。

明石:でも、「このままなんとなく生きていくのかな」と思っていた26歳のとき、父親が突然他界して。「人間って、死ぬんだ……」って。「あっという間に死ぬから、本当にやりたいことをやらないと」と思い、そこから副業で動画の仕事とかを始めて、そのうち副業が本職の年収を超すところまできたので、そのタイミングで独立を決意しました。この頃の日本はまだユーチューバー前夜でしたが、アメリカではVICEやテイストメイドが大ブームで、一足先に動画の時代が来ていましたね。

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