更新日:2020年12月08日 14:27
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都議会議員が舛添知事を追及しないワケ――議員報酬1700万円に政務活動費720万円はムダ金か

舛添知事と都議会の馴れ合い体質

 3月25日の都議会閉会日に、舛添知事の政策はすべて承認された。結局、共産党を除く全会派(政党)が賛同し、舛添知事が提出した全議案を原案通り可決して閉会した。  委員会において多数決で可決された議案を、本会議場で追認するのは地方議会の慣習だ。しかし、税金の無駄遣いや公私混同疑惑などの問題のある議案すべてを都議会議員たちが支持するのは、納税者を裏切ることにならないのか。  だからこそ筆者は、これまで都議会の機能不全を指摘し、都議会のパフォーマンスに騙されないよう都民、国民のみなさんに訴えてきたのである。  舛添知事と都議会議員の馴れ合いは、都政に悪影響を及ぼしている。しかしながら、所属政党のしがらみにとらわれながらも、舛添疑惑を追及すべく汗をかいている議員は、主要政党の中にも一部だが存在する。「地上の星」ではないが、こういう議員を私は評価したい。  闇の深い都政問題だが、いずれ、全容を具体的に明らかにしたいと思う。 【野田数(のだかずさ)】 教育評論家。東京都出身。早稲田大学教育学部卒業後、東京書籍に入社するが、歴史教科書のあり方に疑問を持ち、政治の道へ。東京都議会議員時代に石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏と連携し、朝鮮学校補助金削減、反日的な都立高校歴史必修教材の是正を実現し、尖閣購入問題などで活躍。その後、多様な経験を活かし、ビジネス誌や論壇誌で本質を突いた社会批評を展開している。
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