メッシはタトゥーがあるから日本の温泉には入れない!? 今こそ「刺青法」の立法化を考えるべき
メッシに限らず、多くのスポーツ選手やアーティストが来日しても、彼らがサウナや温泉に行くのを断ってよいものか。ワンポイントの刺青なら隠せばいいと観光庁は言うが、彼らの刺青はそんな“可愛いレベル”ではない。
「観光立国を唱えながら、観光資源である温泉に入れないなんて、ズッコケますよ。サッカーにしてもバスケにしても、若い人が憧れるスターが刺青を入れていますから、それを見て入れたがる人も増えてくる。そんな状況の中で、今までのように『刺青は暴力団と繋がっているからイメージが悪い』と言い続けるのは限界です」
五輪開催を控えたタイミングで刺青は是なのか非なのかと国民的な議論にしていくことが必要だと初鹿議員は言う。
「刺青の問題はダイバーシティの一環です。こんなに外国人がたくさん来ているのに、風呂や温泉に入れないなんて言っていたら観光業界自身が困るでしょう。自分たちの首を絞める愚かな行為ですよ」
初鹿議員は、有志議員の間で「タトゥー研究会」を立ち上げ、問題提起を続けていきたいと語った。
【初鹿明博議員】
民進党所属衆議院議員(2期目)。’69年、江戸川区生まれ、東大法学部卒。幼少期、鳶職の親戚と銭湯に入り、絵が描かれた背中を流した記憶が刺青の原体験。ハードロック好き
取材・文・撮影/野中ツトム・西山大樹(清談社) 遠藤修哉(本誌)
― [刺青は排除すべき]大論争の行方 ―
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