SKE48、恒例の水着披露も!美浜海遊祭で見せた新たな可能性【2016年】
SKE48ファンの夏の恒例行事となった東海テレビ主催の美浜海遊祭2016 SKE48 SPECIAL LIVE SHOWが8月23日、愛知県美浜町の小野浦海水浴場前特設ステージで開催された。メンバーは体調不良で休演した村井純奈を除く61人が参加。来場者数は場外からの観覧者も含めると過去最高の3700人を数えた。
いまや美浜海遊祭は抽選応募にはずれても海岸沿いの堤防に陣取ればライブを十分に楽しめてしまうことは周知の事実。ファンがよく知る名曲「羽豆岬」(3rdシングル、ごめんね、SUMMERカップリング曲)のロケ地、喜楽屋旅館に立ち寄るとおばちゃんは「『今年ははずれちゃったから30人くらいで朝6時半から堤防に行って場所取りした後に寄るね』とお客さんから電話がありました。バーベキューやるんだとか。お客さんは色が白い人はSKEファン、黒い人は海水浴客とすぐわかるよ」と言って笑った。
開演前の影アナでキャプテンの斉藤真木子が「リオ(五輪)より熱い日にしようぜ!」と観客を煽った。17時半からの本編は「パレオはエメラルド」「青空片想い」「バンザイVenus」といった海や空が広がるロケーションにマッチした楽曲を織り交ぜての開演となった。
最初のMCでは北川綾巴が「実はわたし4年間くらい美浜町に住んでたことがあるんですよ。ただいまーって感じなんです」とさらりと過去に触れると会場、メンバーから「えーっ!?」と驚きの声が上がった。新曲の選抜に漏れ、去年と違って選抜衣装で出られなかったことを嘆いた松村香織は、堤防を埋め尽くしてるたファンに対して「昼間はバーベキューやってリハーサルをちゃっかり双眼鏡で覗いて、その情報をツイッターに上げて『僕は知っている!』みたいにやっている人がいた」と揶揄して笑いを誘った。高柳明音は「美浜の海は見えないけど人の海は見える!」と上手いことを言いつつ、観客を促してウェーブを成功させていた。
「美浜って毎年雨っていうイメージがあった」と矢方美紀が口火を切ると、MCメンバー一同「何でだろう」「何で雨だったんだろう」としきりに首をかしげだした。数日後に卒業を控えた柴田阿弥が「土の中 僕はいるらしい」と昨年、この美浜で松井玲奈(昨年8月末でSKE48を卒業)が初披露した卒業ソング「2588日」の歌詞を持ち出し、自他共に認める「雨女」の松井に原因があったことを示唆。それを聞いた一同が「今年はいないよ」(大矢真那)「土に行っちゃったから(笑)」(高柳明音)と悪乗りを始めると、大場美奈が「あの名曲をいじるのだけはやめてください」とピシャリ。昨年の松井と同日8月31日が「卒業」の柴田は高柳から「来年もいる?」と水を向けられると「今日、ファンのみんなの盛り上がり具合とギャラ次第では来年来るかもしれない」と生々しい答えで爆笑を巻き起こした。
毎年、このライブの構成で意識されていることに、これからの「新しいSKE48」の姿、方向性を地元・愛知で見せるといったことがあるように思う。ゆえにファンの前では「初披露」となる楽曲が多いことも見どころのひとつだ。
SKE48の若手ユニットである「ラブ・クレッシェンド」(ラブクレ)として登場した松井珠理奈は「普段はかわいらしい曲を歌っていたんですけれども、今日は衣装を見てもわかるかもしれませんが少しかっこいい曲を歌わせていただきたいと思います」と述べると江籠裕奈、北川綾巴、熊崎晴香、後藤楽々、菅原茉椰、小畑優奈ら他のメンバーと一緒に20thシングル「金の愛、銀の愛」のカップリング曲「今夜はShake it」を初めて披露。ラブクレの新たな魅力を見せつけた。
続く同カップリング曲3曲も初披露となった。北野瑠華、松本慈子をWセンターに据えた新ユニット「ネクストポジション」(他、野口由芽、荒井優希、北野瑠華、市野成美、鎌田菜月、髙寺沙菜、福士奈央)は「窓際LOVER」を歌唱。水野愛理、杉山愛佳がくじ引きでセンターを勝ち取ったという27人の大所帯ユニット「やんちゃな天使とやさしい悪魔」が「いい人いい人詐欺」で若手、ベテランが入り混じる魅力で迫った。今年のAKB48選抜総選挙80位以内に入った20人の「ランクインガールズ」による「ハッピーランキング」ではMV同様にカッパを着たメンバーが水風船を客席に向けて投げまくり水しぶきを上げた。
「ハッピーランキング」については、熊崎晴香が「360度全部が撮影できる最新型カメラ、今話題のバーチャルリアリティー(VR)」の技術を駆使して撮影することを説明。松井珠理奈が360度高精細カメラを持って、縦横無尽にステージ上から歌唱中のメンバーや客席を全天球パノラマ動画で撮りまくった。その映像は東海テレビの9月5日深夜の中継録画放送や番組HPからスマートフォンでも見られるという画期的な試みがなされた。
中盤、MCで江籠裕奈が「先日、わたしたちの曲の中で心に刺さるフレーズはどれ?というアンケートを取らせていただいた」と告げ、ファンが「励まされた」「元気をもらえた」として選んだ曲、フレーズを紹介。例として挙がった「前のめり」や「未来とは?」が歌われた。
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