あたたかいのにムレない“ネオ高機能インナー”とは?
機能性インナーが全盛の昨今、ファストファッションから流通各社まで商品開発にしのぎを削り、アウトドアブランド顔負けの保温肌着が驚くほどの安価で手に入るようになった。もはや「あたたかいのは当たり前」となった今、次なるトレンドは「保温性は高いのに通気性もありムレにくい」だ。
1日の寒暖差が激しいこの季節、朝晩は寒いのに、日中は想像以上にあたたかくなって、機能性インナーを着たことを後悔したという経験はないだろうか。あるいは外と室内との気温差でせっかくの機能性インナーがその保温性ゆえに仇となり、ムレたり汗をかいて不快な思いした人は多いのではないだろうか。そんな声を受けて、高い保温性はそのままに不快なムレ感を解消してくれる夢のようなインナーが開発されたという。
最先端の高機能インナーがあると聞いて、記者はまずアウトドアブランドを思い浮かべた。近年のアウトドアブームもあり、アウトドアブランド各社も競うように高機能商品を発売している。ところが聞いてみれば、その商品はイオンで購入できる肌着だという。本当か!? そこで記者自身が噂の商品を体験してみた。
半信半疑の記者が実際に着用した商品はこちら。
スーツ、ワイシャツの下に着込むという一般的なビジネスマンと同じシチュエーションで、通勤からオフィスワークまでシーン別にその実力を検証する。ちなみにレビューは記者の個人的感想であり、日頃からフットサルで体を動かしているので比較的代謝がいいことも合わせてご承知いただきたい。
記者が実験を行った10月某日の早朝、都心は北からの寒波の影響で12度ほどと11月中旬並みの気温で、この時季にしては肌寒く感じた。まずは最寄駅から自宅までの15分ほどの道のりを自転車で走ってみた。
朝の通勤を想定してスピードはやや速め。今までの経験では自転車で最寄りの駅に着くころには軽く汗ばみ、さらに満員電車に乗り込めばムレてインナーがじんわりと湿ってしまようなことがしばしばあったが……
編集部最寄りの駅まで40分程度。その間の不快感はゼロ。自転車走行中に肌寒さを感じなかっただけに高い保温性は確認したものの、その分、電車移動中はサウナ状態になるのではないかと恐れていたが、ムレ感は一切なし。これまで記者が着用してきた保温インナーであれば、屋外との寒暖差で特にワキ汗が不快だったのだが、今回はそれがまったくなかった。これは地味に凄い。
そして記者は編集部へ。オフィスとの寒暖差で出社直後や外回り後など、汗をかきながらデスクワークに励む経験のある人は多いはず。ちなみにいつもこんな感じ。
十分に空調の効いたオフィスでは機能性インナーはサウナスーツに早変わりなんてことにも。なのでまずは上着を脱ぎ捨ててクールダウン。しかし、今回はそんなクールダウンは不要。先ほどの電車通勤時もそうだったが、通気性に相当優れているようで汗ばむようなことはなかった。
スーツの上にコートを羽織ることで内外の気温差を調整しようにも特に満員電車などでは、コートを脱いで手持ちするのが厳しいことはよくある。
また自転車に乗るときはコートの裾が引っかかるのが気になるし、高機能のアウターなどは保温性が高すぎてオフィスに着くころには軽くのぼせてしまっているようなこともある。そうしたサラリーマンの冬の悩みが1枚1400円ほどの投資で解決するのはうれしい限りだろう。
“ネオ高機能インナー”と命名したくなるようなイオンの「ピースフィット」。その秘密は「吸放湿性」という機能。保温性の高い素材に加えて、ムレ感を軽減する素材を旧来品から増量し、寒暖差に左右されにくい快適な着用感を実現したという。
心地良さと引き換えに保温性が落ちるのではないかという心配もあるが、それも某大手繊維メーカーと共同開発した「空気をより多く含む繊維」により今まで以上の保温性を確保している。
個人的感想としては、これまでに記者が使用してきた高機能インナーに保温性の部分で劣ることはなかったし、屋内でのムレにくさという部分では今までにない快適さを感じることができた。
冬のムレ感を不快に感じるのであれば、一度試してみていいかもしれない。
<取材・文/日刊SPA!編集部 撮影/難波雄史>
提供:イオントップバリュ株式会社
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