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多摩大ミスコンが濡れ場初挑戦で漏らした本音「現実から逃げたくなったことも…」

今後の夢「自分らしく生きていきたい」

 今回の作品で難しさを感じたことはなにか。 「映画で演技をすることが初めてだったので舞台との違いに戸惑いました。たとえば、舞台だと遠くのお客さんにも伝わるように大きな動きを意識しなければならないのですが、映画では真逆。小さな表情とか声、自然な動作で感情を伝えなければいけない。撮影2日目の深夜に濡れ場のシーンを迎えたんですけど、少し動いただけでも監督からは『もっと受け身になれ!』と言われて。最初は手応えがつかめなくて苦労しました」  映画『名前のない女たち うそつき女』のなかでは、AV業界のなかで生きる男と女、そこに関わるひとたちの“日常”が描かれている。彼女が考える映画の見所とは。 名前のない女たち「全体を通していえば、ひとそれぞれの生き様や生き方ですね。ただお金のためではなく、葉菜子の行動の裏にある優しさや弱さ、本当はだれかに頼りたいという気持ち。それを汲みながら作品をみていただきたい」  作中においてルポライターの志村篤(吹越満)は、「AVの仕事は夢だった」「幸せ」などと言っては明るく振る舞うAV女優たちを心の底では見下しつつも、なぜそこまで惹き付けられるのか……ある種の矛盾を抱えていた。 名前のない女たち 心にある闇や葛藤、だれもが本音と建前のなかで苦悩しながら、それでも生きている。“城アンティア”と“葉菜子”。ゆっくりと吐き出すひとつひとつの言葉にふたりが交差する姿が見えたようにも思える。そして、インタビューの最後に今後の夢をこう語った。 「芯が強くて、なにかに媚びない。吉高由里子さんが憧れなんです。今後も自分らしく生きていこうと思います」 <取材・文/藤山六輝、撮影/Takanori Tsukiji>
ライター・編集者。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』(共に彩図社)など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ【最新版】』(辰巳出版)がある。Twitter:@gold_gogogo
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●映画『名前のない女たち うそつき女』
監督:サトウトシキ
原作:中村淳彦『名前のない女たち 貧困AV女優の独白』(宝島社)
出演:吹越満、城アンティア、円田はるか、笠松将、小南光司、吉岡睦雄、不二子、クノ真季子、川瀬陽太 ほか
http://namaenonaionnatachi-movie.net

※2018年2月3日(土)より新宿K’s Cinemaにて公開 ほか順次

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