多摩大ミスコンが濡れ場初挑戦で漏らした本音「現実から逃げたくなったことも…」
かつてAV女優と業界を取り巻くひとたちは謎に包まれていた。だが、昨今ではSNSやブログを通じて本音や素顔をさらけ出す女優も少なくない。2016年にはAV出演強要が明るみに出るなど、社会問題として取り沙汰されることも増えた。しかし、なにが本当でなにが嘘なのか。
ノンフィクションライターの中村淳彦氏が彼女たちの本音に迫り、2002年に発売されて以降、人気シリーズとなった『名前のない女たち』。同作の最新刊「貧困AV嬢の独白」を映画化した『名前のない女たち うそつき女』。監督を務めているのはサトウトシキ氏。“ピンク四天王”のひとりと呼ばれるだけに、公開前からハードな濡れ場が注目を集めているが……。
今回、AV女優の葉菜子役に挑戦するのは城アンティアさん。現在は26歳。16歳の頃からタレント養成所で学び、19歳からモデル活動を開始。多摩大学に在学時は、ミスコンの初代グランプリに輝いた経験もある。昨年はミスユニバース2017長崎大会のファイナリストにも選ばれた。女優として演技をはじめたのは舞台を含めると3年前。そんな彼女が葉菜子として脱ぐまでに至った理由とは?
「最初に事務所からお話を頂いたときは正直迷いましたが、『ぜひやらせて頂きたい』と答えました。濡れ場があることは知っていましたが、勢いでした。とはいえ、いざ決まってしまったらうれしい反面、本当にできるのかどうか迷いも出てきて。そのときは舞台稽古中だったので、現実から逃げたくもなりました」
戸惑いもあった。そう本音を漏らした城さんだが、女優や芸能活動をはじめた当初は、「いつか脱ぐかもしれない」という考えすらなかったという。自身の変化に驚きつつも、女優として選んだ仕事。やろうと決めた。とはいえ、彼女が裸になることは初だ。もちろん、水着のグラビアとは異なる。AV女優の役だけに、SEXのシーンがあることは言うまでもない。抵抗などはなかったのだろうか。
「撮影を迎えるまでの間、不安や緊張はありました。でも実際に始まってからは『逃げたい』とは思わなくなりましたね。私が葉菜子になろうと。最初は脱ぐことに恥じらいはあったのですが、次第に抵抗はなくなっていきました。一度脱いでしまえば、その次があっても動じなくなって」
それが女優としての“覚悟”だったのかどうか。本人でもわからないという。しかしながら、中途半端にとりあえず、という気持ちではできなかっただろう。彼女はそう振り返った。
城さんが演じる葉菜子は、小3のときに両親が離婚、奨学金の返済のためにAV女優になった。しかし母親に仕事がバレて絶縁状態となる。無職の彼氏を養い、自由奔放な妹がホストに貢いだりブランド品を買い漁った借金を肩代わりするなど、周囲に振り回されることもある。そんな彼女に対して共感する部分はあったのか。
「葉菜子は家族やまわりのひとに対して思いやりがある子。物事をハッキリと言えそうで言えない。じつは自分のなかに秘めていることを出すのが苦手。そんな性格は私と似ているかもしれません」
濡れ場初挑戦に「現実から逃げたくもなった」
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ライター・編集者。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』(共に彩図社)など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ【最新版】』(辰巳出版)がある。Twitter:@gold_gogogo
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●映画『名前のない女たち うそつき女』
監督:サトウトシキ
原作:中村淳彦『名前のない女たち 貧困AV女優の独白』(宝島社)
出演:吹越満、城アンティア、円田はるか、笠松将、小南光司、吉岡睦雄、不二子、クノ真季子、川瀬陽太 ほか
http://namaenonaionnatachi-movie.net
※2018年2月3日(土)より新宿K’s Cinemaにて公開 ほか順次
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