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介護職のブラック環境…24時間365日の個別対応で月収20万円、セクハラは日常茶飯事

政府は「自分らしく働く」というスローガンのもと「働き方改革」を推進している。しかし実際の労働現場では、さらなるブラック化が進行中。消費者が求める「便利さ」の陰で、多くの人々が過酷な労働に苦しんでいた!

モンスター利用者&家族が職場のブラック化に拍車


介護「こんな労働環境では、すぐに辞める人が多いのも当然です」と語るのは、特別養護老人ホームでヘルパーとして働いているBさん。

「基本的に残業代は出ないにもかかわらず、残業は絶対にあります。定時に終わるほうが珍しい。勤務時間中は入居しているお年寄りの世話で手いっぱいで、事務作業などは休日に出勤するか自宅に持ち帰ってやることになる。当然、休日出勤手当や残業代は出ません」

 長時間労働が避けられない最大の理由は、「それぞれに個別対応しなければならないこと」だという。

「本来は食事・排泄・入浴の手伝いをすればいいんでしょうけど、それだけじゃない。福祉業界はコンビニのようなもの。例えばリハビリしたい、外出したい、将棋がしたい……といった利用者の要望に24時間365日、個別対応しなければならない。夜中に徘徊する老人も多いですから、夜勤もたいへんです。それで高給ならまだいいですが、40代で月収20万円というのは少なすぎます」(Bさん)

 さらに業務を過酷にするのは、利用者の家族からの要望だ。

『うちのお母さんは○時にこれをしてほしい』『これを着せてほしい』『これを食べさせてほしい』といった要望があるのですが、とても対応しきれません。認知症の利用者が捨ててしまったものが見つかるまでゴミ箱の中を探させたり、なかには『毎晩寝る前にマッサージしてほしい』などという要望をしてくる家族もいます」(同)

 人員不足ということもあり、これらの要求に、Bさんの職場では対応しきれていないという。

「着替えをするのだって、本来は一日1回は着替えをさせなきゃならないんですが、まじめにやっていたらそれだけで一日が終わってしまう。全部やるのは無理で、優先順位を考えながら仕事しています。うるさい家族のいる人だけ、優先的に着替えさせることもあります」(同)
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セクハラやパワハラは日常茶飯事

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