彼女の父に“家柄や学歴”を侮辱された男が、最後にした「仕返し」
彼女の父親は蓮池さんの兄が一緒だったこともあり、さすがにそれまでのようなキツい口調での暴言はなかったが、それまで同様に「家格が合わない」を繰り返すばかり。すると、ずっと沈黙していた兄が「それは我が家が○○家に名を連ねる一族だと知ってのことでしょうか?」と発言したのだ。
それでも「ウソをついてはずかしくないのか」と信じようとしない彼女の父親に、兄はカバンから取り出した一族の集合写真と家系図をテーブルの上に広げて説明。そのうえで「おっしゃるとおり、そちらのお家では、ウチとは釣り合わないようですね」と爽やかな笑顔で言い放った。
これには傲慢な態度を取り続けた彼女の父親も態度を一変。驚きと屈辱の入り混じったなんとも言えない表情を浮かべていたそうだ。
「ウチはもともと大名家の一族で、いわゆる旧華族の出なんです。直系じゃないし、裕福でもない普通の家庭だったので彼女の父親にも言っていませんでしたけどね」
逆マウンティングはこれだけでは終わらない。ここで兄は「遅くなりましたが」と自分の名刺を渡す。そこに書かれていたのは、テレビや雑誌などでたびたび取り上げられる有名レストランの名前と“オーナーシェフ”の肩書。
「兄が『弟に聞きましたが××(某大企業)とお取引があるそうですね。あそこの社長さんには以前から贔屓(ひいき)にしてもらっているんです。あと、ここの選挙区出身の△△議員もウチの店の常連で、よく食べに来てくれるんですよ。まあ、しがない料理屋ですけどね』と言ったんです。
これで彼女の父は完全に手のひら返し。『だったら最初から言ってくれればいいのに~。いやぁ、人が悪いなぁ』ですからね。まあ、おかげでスカッとしましたけど」
最後は「家柄なんかで人を見下して、コロコロ態度を変える方を、義理でも親と受け入れることはできない。それを黙ってみている人とも結婚はできない」と、その場で別れを告げたという。
「あれでは結婚しても上手くやっていけるとは思いませんから。仕返しについては大人気なかったかもしれませんが、後悔はしていません」
結婚を考えていても、相手の両親が自分の親や家を悪く言うようなら、注意したほうがよさそうだ。<取材・文/トシタカマサ>
― オレ史上最悪の恋愛体験 ―ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
家系図と兄の名刺で、コロッと態度を変えた
1
2
この特集の前回記事
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ