小児性愛は病気なのか?人口の5%いる彼らの犯罪を防ぐには
―[小児性愛は病気なのか?]―
新潟市で小学2年生の女児が殺害された事件で、5月14日、近所に住む電気工事士(23歳)が逮捕された。少しずつ事件の輪郭が明らかになるにつれて「またか……」の思いを抱いた人も多いだろう。
「まじめ」「礼儀正しい青年」という周囲の印象とは裏腹に、今年1月には児童ポルノ禁止法違反で、4月には女子中学生の連れ回しなどの容疑で書類送検されていたという。
さらに、週刊誌報道によると、「中学生時代は遊び相手といえば小さな子どもだった」「いつも小さな子にベタベタと接する」といった記事もあり、今回の事件もいわゆる「ロリコン」――小児性愛者による犯罪で、しかも、再犯だったと見られる。
事件を受け、ネットなどでは「性癖は治らない。二度と外に出してはいけない」「極刑にしろ」「日本にもミーガン法のような犯罪歴を公開する法律を!」といった声が上がる。
「こういった事件のたびに、取材が殺到する」と言うのは、性障害専門医療センター(SOMEC)の代表理事で、精神科医の福井裕輝氏。
福井氏は、「厳罰化に反対はしないが、それだけでは性犯罪は防げない」と断言して、性障害者の治療に取り組んでいる。
そこで福井氏に聞いた。人はなぜ小児性愛者になるのか?治療はできるのか?
小児性愛はれっきとした“病気”

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