翌日、妻の兄から電話をもらった鹿島さん。「正直に打ち明けたほうがいいよ。そうでないと探偵を雇うよ」と告げられた。だが鹿島さんは子供のことを考えて、「不倫していない」と突っぱねた。 「妻は潔癖症で、結婚前はそれが新鮮に見えたんですが、いざ結婚してみると、帰宅したら手洗いとうがいをすませ、お風呂に入って着替えてからでないと、冷蔵庫からビールを取り出すのを許可しません。疲れて帰っているからすぐにビールを飲みたいのに、自分が決めた規則を僕に強いる。そんな妻だから、疑惑の段階でも許せないんだと思います」 　また、不倫を繰り返す鹿島さんの老父を「ばい菌」と蔑む妻に、うんざりしてしまった。そんな時に、以前から好意を抱いていた仕事先の営業女性（20代）とふとしたことから、不倫関係になってしまったのだ。 「このままだと彼女にも迷惑がかかる」と、不倫相手に別れを告げた鹿島さん。子供のためにも離婚だけは避けたいため、専門家に相談中だ。 「父親を情けない男だと思う反面、母親にどこか不満があったから、15年越しの同窓会不倫をしていたのでは…と思ったりして。息子の僕も不倫をしてから、父親の一面がわかるなんて、皮肉ですね」＜取材・文／夏目かをる＞ ― ダメ。絶対。恐怖の不倫体験！ ―コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛＆婚活＆結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆～恋、のような気分で♪」