PayPayって何?「 買い物額の20%還元」まだ使ってない人への“今さら入門”
12月4日にサービスを開始したソフトバンク(以下、SB)とヤフーによる電子決済サービス「PayPay」が大フィーバーを巻き起こしている。支払い金額の20%が還元されるうえに、「40回に1回の確率で全額還元」(ヤフープレミアム会員は20回に1回の確率、ソフトバンクユーザーは10回に1回の確率)というキャンペーンを展開しているためだ。来年3月までの期間限定だが、還元額が100億円に達した段階で打ち切りになるため、PayPayユーザーが各地で爆買い。PayPay決済が可能な家電量販店のビックカメラには、「PayPay効果で大行列」(店員)ができていた。
前代未聞といえる100億円のバラマキ宣伝戦略は、まさに社会現象として騒がれるまでになったが、ここまでのコストをかけてユーザー獲得に躍起になるのは、「孫正義SBグループ社長の思惑によるところが大きい」と経済誌記者は語る。
「孫社長が『これからは石油でなくデジタルだ』とサウジアラビアのムハンマド皇太子を説得し、“45分で10兆円”の出資を得た逸話は有名ですが、そうして得た資金で、成長性があると目星のつけたIT会社を根こそぎ買収するなど、デジタル新技術への投資を惜しむことがありません。
また、電子マネーの分野では一歩出遅れてることもあり、業界シェアを挽回すべく、今回の“奇襲”に打って出たのでしょう。また、投資ファンドとしての性格を強めるSBグループは肝心の資金力についても現状は盤石。なにせ、中国のアリババへ投資した20億円が現在16兆円強ですから。グループ全体の経常利益では、トヨタを抜いて国内トップを伺うところまで来ています」
こうした状況を知ろうが知るまいが、消費者にとっては嬉しいサービスであることに変わりはない。12月に入った頃から、猫も杓子もこぞって「ペイペイ、ぺいぺい」と唱えるほどのホットワードとなっているが、いまだ存在を知らない人のために、ざっくりとPayPayの仕組みを紹介しよう。
まずは使い方……といってもスマホユーザーなら利用方法は超簡単。「PayPay」のアプリをダウンロードして、電話番号とパスワードを登録。登録した電話番号に4ケタの認証番号が送られてくるので、画面の指示に従い、認証番号を入力すれば登録は完了だ。ダウンロードからここまで1分。残高にはキャンペーン特典の500円が入っている。さらに、クレジットカードを登録すれば、商品を買う際に足りない残高は自動でチャージされるので、「いくら入金すれば……」という無用な心配もいらないのだ。
太っ腹なバラマキに打って出る理由
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