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転職した会社が、前職の会社を吸収合併。また同じスタッフと働く羽目に…

 サラリーマンにとって転職は一大事だ。決心して辞めたのに、人生何が起きるかはわからないーー。

「せっかく転職したのに、また同じ会社で勤務することになったんですよ」

 業界再編に巻き込まれた人材派遣会社部長の木村雄二さん(仮名)が遭遇したのは、「ドラマかよ」と思わずにはいられない出来事だった。まさかこんなことが起きるなんて……。

同じ業界の会社にすんなり転職


転職失敗

写真はイメージです(以下同じ)

 急成長を遂げた人材育成会社であり、また業界内から常に注目を浴びていたA社で長年勤務していた木村さん。営業から転職支援チームに配属され、ヘッドハンティングなども率先して行ってきた。そんな彼はある日、転職を決める。

「私が入社した頃に比べて、世の中は絶えず変動する時代になりました。早期退職や主婦の再就職、シニアの再雇用など。これからは転職より、再就職支援がメインになってくると感じて、人材派遣業の老舗のB社に転職を決意したんです」

 B社は業界でいち早く再就職支援を行ってきた企業だという。

「元のA社は、ネットで登録するだけで来社する必要がないため、その人の得意とするものや、秀でているスキルや能力がわかりにくい。支援したい私も、はがゆいものを感じていました」

 一方のB社はどちらかというと地域密着型。人のぬくもりを大切にする社風で、子育てが終わった女性や中高年の再就職支援にも力を注いでいた。

「年齢を重ねていくと、人から感謝されることが大きな支えになるし、モチベ―ションも高まりますね。お金のためではなく、人のために仕事をしたいと本気で考えたら、躊躇はありませんでした」

ビジネスマン 面接でこの想いを伝えると、B社にすんなりと転職できた。しかも給料はほとんど変わらず、生活していくには十分余裕があったという。

自分がこれまでやってきたことが認められた」と喜んでいた木村さん。

 ところが意気揚々としたものの、その後思わぬ出来事が訪れる。

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まさかの吸収合併…

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