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転職先の会社がまさかの倒産。年収大幅ダウンで子供の学費が…

 転職を考えている場合、求人サイト以外からもその企業の情報を調べるのはいわば常識。しかし、業績などを細かくチェックする人はあくまで一部に過ぎず、そもそも上場していなければ公開されている情報そのものが少ない。
面接イメージ

写真はイメージです(以下同じ)

 実際、転職してみたら会社が傾きかけていたなんて話は珍しくない。なかには採用が決まっておきながら働き始める前に倒産してしまったケースもあるほどだ。

深刻な業績不振で転職先を探すことに

「自分が3年前に経験したのがまさにそれです。転職するはずだった建設会社が入社直前に潰れていたんです」  そう語るのは、タクシー運転手の畠中喜一さん(仮名・39歳)。もともとローカルパチンコチェーンのホールスタッフとして働いていたが、業界不況の煽りを受けて業績は悪化。一部の店舗を閉鎖するなど事業が縮小され、見切りをつけて転職する同僚も多かった。  それでもなかなか踏ん切りがつかず、ズルズルと会社に残っていたが勤務先の店舗にも閉鎖の話が持ち上がっていることを知り、重い腰を上げて転職活動を始めた。 タイピングイメージ 「けど、自分は高卒でしたし、職歴はパチンコチェーン以外には若いころに飲食店のバイトを少しやった程度。武器になるような資格もなければ、エクセルなどパソコンを使った仕事も苦手でした」  それでも2人の子供を養うためには稼がなければならず、求人サイトで見つけた県内の建設会社に応募。多少の収入ダウンは避けられなかったものの内定をもらい、2か月後から働くことになった。 「パチンコチェーンのほうは接客マニュアルがあるため、業務の引き継ぎは最小限で済み、1か月前に辞意を伝えればOKでした。私の退職届もあっさり受理されましたが空白期間があっても収入が減るだけなので、転職する前の週まで勤めていました」

採用されたのに、会社から連絡がまったく来ない

 ところが、採用の通知をもらった際、転職の2週間前までには詳細がメールで届くことになっていたが何の音沙汰もなし。10日前になってもメールも連絡もなかったため、不安になって会社に連絡してみたが誰も出なかったそうだ。 「平日の昼間なのにおかしいと思いました。でも、小さな会社だから全員出払っている可能性もあるだろうと思いたかったのですが、まさか会社が潰れたのでは……と最悪の事態も頭をよぎりました」  規模が小さな会社ゆえにネット上の倒産速報などに情報が載るわけもなく、悩んだ畠中さんは会社に直接行ってみることに。すると、会社の敷地入口には、破産手続きを開始する旨が書かれた告示書が貼られていたというのだ。 「破産管財人の弁護士の連絡先が書いてあったので、電話をして事情を説明しました。その後、弁護士の人から連絡が行ったらしく、採用担当だった方からお詫びの電話がありました。どうしようもないことなので『仕方のないことですから』とは言いましたが、今さらパチンコチェーンの退職を撤回することもできなかったので本当に困りました」
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再び仕事を探すハメになり、年収は大幅ダウン
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