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年収1200万の商社マンが転職失敗「死ぬ気で働いても前職の半分の収入に…」

 サラリーマンならば、誰もが一度は頭をよぎったことがあるであろう「転職」という言葉。実際に会社を移ることで花開くこともあれば、その逆も然りだ。
転職失敗

写真はイメージです(以下同じ)

「生保の世界は、特にアップダウンが激しいと思います」と語るライフプランナーの松岡哲司さん(仮名・38歳)。「この業界に転職してきて後悔している人を、これまで何人も見てきましたからね」

エリート商社マンの失敗

「40歳、年収1200万円の商社マンAさんがウチの会社に転職してきました。海外赴任が続いたせいで、日本で暮らす家族との関係が少しずつ希薄になっていったそうです。そんなときに知人から生保に誘われたと聞きました」  Aさんは商社マンで培った営業力とパワーで、すぐにトップセールスマンになれると言われその気になったようだ。 「商社を辞めるとき周囲から『どうして?』という冷たい視線を感じたそうです。年収も含めて待遇が良い業界ですから、当然周りからも反対されたことが容易に想像できますよね」  元エリート商社マン。だが、地道な営業を求められる生保の仕事の進め方に、Aさんはなかなか慣れなかった。 転職失敗 「僕は比較的仲が良く、よく2人で飲みに行っていたのですが、初年度年収が400万円になってしまったと嘆いていました。ウチの会社は基本給+歩合で、インセンティブの割合が大きい。成績が悪いと、収入が低くなるのは当然です」  そんなAさんに松岡さんは、「今ならまだ間に合うのではないか?」と、再び前の業界に戻ることを勧めた。しかし… 「彼は妙にプライドが高くて、家族から『生保に転職したのは失敗じゃないか』と責められたことを悔しがっていたんです。『前職の収入を超えるまでは辞めない』と息巻いていました」  だがその後も一向に成績が芳しくない。焦ったAさんは、ついになけなしのプライドを捨て始めたのだ。 「直属の上司でトップの営業マンでもある上司に頼み込み、営業のイロハを一から叩き直してもらっていました。その時に学んだのが『死ぬ気で頑張ること』。恥も外聞も捨てて、親兄弟はもちろん、前職の知り合いや元クライアントにも掛け合って契約を取り、背水の陣で奔走したところ、翌年には年収が600万円までアップしたというんです」  それでも、死ぬ気で頑張った結果が商社マン時代に比べて半分の年収という現実に、Aさんは心底落ち込んだそうだ。そして早すぎる燃え尽き症候群になってしまう。 「今は一切やる気の無いダメ社員です。いい年して、だいぶ年下の部下に顎で使われています。だから早いうちに退職して、自分に合う仕事をすれば良かったのに…」
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転職大成功で年収1200万円になった男も
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