「宅ふぁいる便」から顧客情報流出。ではGoogleDriveほかクラウドは安全か?
ITジャーナリストの久原健司です。
1月26日、宅ふぁいる便から約480万件の顧客情報が流出したと話題になりました。無料で使え手軽なのでビジネスでよく利用するサービスですが、そういったものにはリスクがつきものです。
話題となった宅ふぁいる便は、株式会社オージス総研が提供するファイル転送サービスで、メールでは送れない容量の大きなファイルをアップロードし、ダウンロードURLをメールで送るといった流れで使用されるものです。画像や動画を扱うビジネスマン同士のファイル転送としては、一般的なサービスに位置づけされているものですね。
まず、クラウドサービスにデータをアップすることは、基本的に危険を伴うものだとある程度理解しておくべき必要があります。
もちろん、大半の場合はサービス事業者によって十分なセキュリティ対策がとられ、安全性が保たれています。しかし、内部の人的被害や、外部からの不正アクセスにてデータが取られてしまうこと、さらにはサーバー等の障害や、サービス自体の停止によりデータが消失する危険性などは、常に頭の片隅に入れておきましょう。
今回は宅ふぁいる便で起きた事件を取り上げながら、クラウドサービスに潜む危険性について説明します。
宅ふぁいる便とは? クラウドへのデータアップは危険なのか?
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1978年生まれ。ITの人材派遣会社やソフトウェア開発会社を経て、2007年に株式会社プロイノベーションを設立。現在は、一般社団法人日本情報技術振興協会(JAPRO)認定講師として企業研修を行ったり、日本一背の高いITジャーナリストとしてwebメディアでも活躍している。
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