「AIで消えそうな仕事」の筆頭は税理士。“生き残り策”に乗り出しはじめる人が多数
人工知能(AI)の進化によって仕事を奪われる――。そんな話を聞いたことがある人も多いだろう。すでに、「ロボットが接客する世界初のホテル」や「ドバイ警察がロボコップを正式採用」など象徴的な事例はあるが、我々の職場にも「AI化」は日々忍び寄っているのだ。
かつては安定性と高収入が魅力といわれていた税理士だが、今や「AIで消えそうな仕事」の筆頭に挙げられている。高田晃一さん(仮名・47歳)は「その波は着実に押し寄せている」と、危機感をあらわにする。
「AI以前に、『freee』や『マネーフォワード』といったクラウド会計ソフトが普及してきたことが大きい。“税理士や会計事務所は不要になる”という触れ込みで利用者も広まり、最近は税務申告を行える仕組みも整ってきていますからね」
クラウド会計ソフトの特徴は、銀行口座やカードを登録するだけで取引明細を自動取得してくれて、勘定科目なども自動で提案してくれること。
「会計事務所が行ってきた記帳代行業務の手間を減らしてくれるものでもあるんですが、仕事を奪われる危機感のほうが大きい。現状は、計算ミスなども含めてシステムに不備が多く、税務申告までに僕ら税理士がサポートできる余地もありますが、これらのソフトが本格的にAIを実装したらどうなるんでしょう……」
何より高田さんを焦らせているのは、同業の税理士たちが続々と“生き残り策”に乗り出していることだ。
「税理士の経験を生かして、企業のM&Aをサポートするビジネスを始めた人もいるとか。副業のほうが主力になったという人も見かけます。私に思いつくのは、税務関係にとどまらないアドバイスも行えるようにFPの資格を取得することくらいですが、FPも競争が激しいので、この先いったいどうなることやら。パソコンに向き合って入力作業をしていればいい仕事だと思っていたのに、まさかここで発想力を試されることになるとは……」
肩を落とす高田さんだが、考えようによっては“入力作業するだけの仕事”よりもやりがいがありそう。ぜひ前向きに頑張ってもらいたいものである。
― AI時代に[生き残る人・消える人]の境界線 ―
“パソコンに向かうだけの簡単なお仕事”が……
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