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「がん患者と同じニオイがする」恋人の一言で人間ドックに行ったら…驚きの顛末

 三大疾病「がん・脳卒中・心筋梗塞」が急激に増える40~50代。実際にそれらを発症しながら生還した人の話を聞き、病の実情と生き残る方法や気になる治療費など徹底取材した。
木原誠太郎さん

【木原誠太郎さん】「発覚時は『若年性なのでステージ3以上の可能性がある』と言われ、死ぬかと思いました。早期発見のおかげですね」と語る

彼女の何げない一言から若年性直腸がんが発覚!

 怖いくらい当たると話題の性格診断ツール「ディグラム診断」の生みの親として、メディアでも活躍する木原誠太郎さん(39歳)。一見、人一倍精力的に見えるが、12年前に直腸がんに。発見のきっかけは恋人からの一言だったという。 「看護師の彼女と話しているときに、『がん患者さんと同じ臭いがする』なんて言われて。まさかと思いながら人間ドックに行ったら、本当に直腸がんだと診断されました。動揺しつつ思い当たるフシもあって。当時起業して数年で寝る暇もないほどの激務だったし、酒の付き合いも多くて、毎晩ジョッキ10杯にハードリカーをボトル1本は飲んでましたから。胃腸の負担は相当なものだったんじゃないかと」  若年性がんは進行が速いが、ステージ1で発見することができた木原さん。直腸全摘出で一命を取り留めるも、困ったのは経済面だ。 「発覚の半年前に、会社の資金繰りの都合で加入していたがん保険を解約してしまっていたんです。かかった治療費用は60万~70万円ですが、術後の定期検診でも月に数回2万~3万円が飛んでいくので、銀行残高が5000円になったことも。  さらに、具合が悪すぎてまったく仕事にならない。結局『自営業じゃ生活できない』と、会社をたたんで就職しました。発病から5年目で再発の恐れはないとのことで、通院は終わりましたが、診察代も合わせれば200万円以上はかかったのでは……」  そして通院終了と同時に再度起業。相変わらず激務の日々だが、病院にはマメに通っているという。
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簡単には死ねない体になりました
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