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忙しすぎて…34歳で脳梗塞になった男性の前兆と生還

 三大疾病「がん・脳卒中・心筋梗塞」が急激に増える40~50代。実際にそれらを発症しながら生還した人の話を聞き、病の実情と生き残る方法や気になる治療費など徹底取材した。
[早死にしない]生き方

※写真はイメージです

前兆を無視!? 社畜体質が命を危険にさらす

 4年前に脳梗塞から生還した綿貫聡さん(仮名・34歳・飲食)は、年1回の脳画像検査を余儀なくされている。発症当時をこう振り返る。 「出社しようと玄関に行った途端、激しい頭痛に襲われて、意識がもうろうとして立っていられませんでした。父親に頬を引っぱたかれて目を覚ますまでの数分間は記憶もありません。実は、3週間ほど前から急に左手が震えることはあったんです。  でも、人手不足の飲食店で働く私には、とても休む余裕がなくて……。入院になって会社から戦力外通告を受けるのが怖くて、病院に行けなかったんです」  父親の車で病院に向かう途中、激しい嘔吐を繰り返したのだとか。 「すべての臓器が口から飛び出すのでは? と思うほどの吐き気と痛みが全身に走りました。検査の結果、『若年性脳梗塞』でした」
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再発が怖くて引きこもりがちに…
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