男の更年期障害<治療と対策>。ED治療薬も効果的
何だか体調が優れない、やる気が出ない、シモの元気もない。それは男性更年期障害(LOH症候群)の可能性あり。ホルモンバランスの崩れによる更年期障害は、女性のみならず男性にもあることが近年明らかになっている。
◆負の連鎖を断ち切ることが男性更年期を乗り切る秘訣!<治療と対策>
SPA!ではこれまでこ男性更年期のさまざまな症状を見てきたが、もちろんその予防法・治療法はある。
「テストステロン値の急激な低下は過度なストレスが原因なので、オンとオフの切り替えを明確にし、オフでは趣味や、半身浴で、副交感神経優位のリラックスした状態をつくることが予防に。また、有酸素運動はテストステロンの分泌を促します」(田中病院院長・田中優子氏)
食事では、男性ホルモンの一種のDHEAが含まれるヤマイモなどがお勧めだそう。
「タマネギ、ニンニクに含まれる含硫化合物も、タンパク質と一緒に摂取するとテストステロン分泌を促進する効果があります。また漢方による治療も人によっては効果があるでしょう」(同)
ただ、うつ病やEDなどの症状が悪化している場合は、生活習慣の改善だけでは大幅な回復は見込めない。その場合は専門の医院で診察・治療を受けることが必要だ。
「大きな改善が見込める方法の一つに、ホルモン補充療法があります。前立腺がん治療中の方を除き、どのような方も受けられる治療法ですし、ほぼ100%の方に症状の改善が見られます。男性更年期外来のあるクリニックで治療は受けられるので、ぜひ相談してみてください」(同)
ED治療薬も「血管の薬」と認識すればその日、性行為がなくても決してムダな1錠ではない。
「サプリメントや健康ドリンクとは段違いの効果がありますし、ジェネリック医薬品のバイアグラなら1錠1000円から処方が可能です。またED治療薬には、硬くなった血管をストレッチして広げる効果があるので、精力回復のみならずアンチエイジング全般の効果を期待できます」(渋谷駅前クリニック院長の木下隆央氏)
男性更年期障害は、心・体・性の状態が連鎖的に悪化していく点が恐ろしいところだが、「逆にどこかを大きく改善すれば、負の連鎖を断ち切り、プラスのスパイラルをつくることもできる」と木下氏。
「実際にED治療薬で男としての自信を取り戻し、心も前向きになり、女性に興味も出てきて、外見に気を使うようになり……と変化する人は多いです」
更年期の不安がある人は、症状が深刻化する前に、更年期外来やED治療の専門院を訪れてみよう。
【田中優子氏】
長期療養型病床「田中病院」院長。1952年生まれ、名古屋市出身。愛知医科大学卒業後、名古屋大学皮膚科に入局。研修後、名古屋第一日赤病院に赴任。結婚のため三重県に移住。長期療養型病床「田中病院」に皮膚科を新設。公益社団法人・日本女医会理事、日本医療福祉学会の評議員を務める。著書に『女医が教える老化を止める美肌術』(扶桑社刊)がある。http://www.tanaka-byoin.jp/
【木下隆央氏】
(浜松町第一クリニックグループ)渋谷駅前クリニック院長。1960年生まれ。日本医科大学卒業。日本医科大学付属武蔵小杉病院麻酔科、海老名総合病院 麻酔科部長、横浜旭中央総合病院 麻酔科部長・手術室長を歴任。医学博士、厚生労働省麻酔科標榜医、日本麻酔科学会認定医(元指導医)。「セックスにブランクはよくない! 何もしないのではなくED治療薬でポジティブに」http://www.viagra-h1.com/
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