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『ネコノミクス宣言 完全版』発売記念 西原理恵子が描いた”猫組長”誕生秘話を公開!

 週刊SPA!にて好評連載中の『ネコノミクス宣言』。2018年6月には一度書籍にされているが、ハードボイルドな仕上がりもあり発売当初より読者の皆様から「連載時の西原理恵子さんのイラストを全部見たい!」と反響が続出していた。そこで、連載100回を記念し、掲載時そのままに、西原理恵子さんのイラストを全て掲載した『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 完全版』として3月5日(火曜日)の本日発売! 発売を記念して、今回は誌面の中から第85回(『週刊SPA!』2018年6月12・19日号)を公開します。猫組長氏と西原氏の出会い、そしてキャラクター誕生秘話まで、このコンビだから作り出される放送コードギリギリエピソードをご覧ください!  * * *

ついに単行本化を達成したネコノミクス宣言の制作秘話

 おかげさまで、本連載は3年目に突入である。文章を書くことなどまったくの素人であった私に、果たして週刊誌のコラムなど務まるものだろうかと、当初は正直不安だった。  ところがあっという間に連載は2年を過ぎ、ついに単行本として発売することができた。この2年間、シュールなイラストを描き続けてくださった西原理恵子さんとの交流は、ツイッターが始まりだった。  最初、ツイッター上で私に声をかけてきたのは高須先生である。おそらく、西原さんは高須先生の背後で、その様子を見ていたのだろう。  ほどなくして、西原さんと私はメールのやり取りをするように。私への最初の質問は、今でも鮮明に覚えている。それはなぜか、タコ焼きの話であった。 「雨の日は大変ですね」 「売り上げは1日いくらくらいですか」  私にはよく理解できない質問ばかり。どうやら、西原さんは私のことを、タコ焼きを売っているテキ屋の親方と思っていたようだ。こうして、私と西原さんはうまく嚙み合わないまま、交流を始めたのである。  それから間もなく、私は西原さんと高須先生とで食事をすることとなった。初めて会った西原さんは、私がパンチパーマでないことを非常に残念がっていた。  どうしても、私にはテキ屋の親方でいてほしかったようである。やがて、私は週刊SPA!にネコノミクス宣言を連載することとなり、イラストは西原さんにお願いすることにしたのだ。売れっ子で超多忙な西原さんが、イラストを引き受けてくれるかどうか心配だったが、あっさりと快諾していただいた。

山口組が発行する新聞も即座にネタにされた

 連載開始直前となり、西原さんから猫組長のキャラが送られてきた。この時のことも、私は鮮明に覚えている。猫組長のキャラは当然、猫である。ところが、猫の頭がパンチパーマだったのだ。  しかも、猫なのになぜか腹巻きまで巻いているではないか。私は丁重に、遠回しに不満を伝えたのだが、なにせ相手は大御所だ。あっさり却下され、猫組長はパンチパーマの猫となったのである。長靴を履いた猫なら知っているが、パンチパーマの猫など考えたこともない。  西原さんがイラストのネタにするのは、普段の会話や私のツイッターだ。何げない会話やツイートが、いつの間にか漫画になっていて驚くことも多い。  日常や旅先での面白い出来事をLINEで送ると、西原さんは食いついてくる。山口組が発行する新聞を送ったら、翌週にはイラストになっていて慌てたこともある。まだ配布前の最新号で、山口組の組員も見ていないものだ。  西原さんは組員の詠んだ川柳コーナーが、いたく気に入ったようだった。 「指一本 スマホと俺を 使う妻」  見事、西原さんから岩井志麻子賞を授与された川柳である。まさか自分の詠んだ川柳が岩井志麻子賞を受賞するとは、投稿した組員も驚いたことだろう。  2年の間に、新しい猫組長キャラも誕生した。JK猫組長と、こねこの組長である。JK猫組長はパンチパーマではなく、金髪をピン留めしてセーラー服だ。やたらに女子力が高いメス猫だ。  こねこ組長は、その名のとおり猫組長の子猫時代、若かりし頃の私である。  とにかく、西原さんとのネコノミクス宣言は、毎回エキサイティングだ。連載をいつまで続けられるかはわからない。だが、ネコノミクス宣言はいまや私のライフワークになっている。2年後、単行本の続編を出せるよう頑張りたいと思っている。

猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 完全版

第1話~100話まで、カラー漫画もすべて掲載した『完全版』として再登場


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