日本のITをダメにするのは、中途半端な知識の偉い人かも/ひろゆき
― ひろゆきのネット炎上観察記 ―
▼閲覧者に強制マイニングも無罪判決でネット民歓喜
自身のサイトにアクセスしたユーザのPCを使い仮想通貨をマイニングするプログラムを設置したとして略式起訴されていたウェブデザイナーに無罪判決が言い渡された。この判決にネット上では、「当然」「道義的には問題だが、犯罪とまでは言えない」といった肯定の声が。さらに「警察やりすぎ」など新しい技術を規制する動きに反感の声が上がっている。
頭の悪い人が中途半端な知識で物事を判断して混乱が起こる(※1)ことって往々にしてありますけど、偉い人がそれをやっちゃうのをたまに見かけますよね。。。
先日も「コインハイブ」(※2)をウェブサイトに置いた人が摘発(※3)されて裁判沙汰になり無罪になった(※4)という事件があったわけですが、そもそも技術をちゃんと理解してる人がきちんと判断していたら逮捕されるようなこともなかったと思うんですよね。
コインハイブはウェブサイトを見たときに、広告の代わりに仮想通貨をマイニング(※5)するという仕組みなんですけど、警察としては「閲覧者のPCがウェブサイトを見ている間、仮想通貨をマイニングすることを告知してなかった」ということが問題らしいのですね。んでも、ウェブサイトを見るときに流れる動画広告とかって事前に告知されてることなんてほぼないですよね。。。
他にも最近の広告は「どういうページを見たか」を勝手に広告会社に送って、それに合わせた広告が勝手に表示されたりするんですけど、それを告知されたり承諾した覚えがない人がほとんどだと思うんですよね。なので、「承諾してない行為をした」のが問題なのであれば、広告載せているサイトもダメだし、アクセス解析とかをトラッキングしているグーグルもダメだよね、、、となって、日本中のIT企業が逮捕されることになるんでないかと。。。
日本のITをダメにするのは、中途半端な知識の偉い人かも
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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