仕事

新入社員が定時で「お先に失礼しまーす」。絶句する我々は古いのか?

 4月中旬、カタカタとパソコンを打つ乾いた音だけが響き渡るオフィスフロア。ちょうど午後7時を過ぎた頃、ある会社で新入社員の声が元気に響き渡った。 「お疲れ様です、お先に失礼しまーす!」  先輩たちが作業を続ける中、他の新人も彼にならい、恐る恐るコートを羽織り、申し訳なさそうに「お先に失礼します……」とオフィスを後にした。このような光景を見て、皆様はどのように感じるだろうか。「けしからん!」と思った人も少なくないはずだが……。
帰宅

※画像はイメージです

定時で「お先に失礼します!」が“常識”の新入社員もいる

「いやあ、残った先輩社員たちは何も言えずにお互いを見合うだけで……。以前なら『もう帰るのか!』とか『他の先輩は残っているぞ!』と怒号が飛んだものです。時代は変わったなあと」  都内の大手物流会社勤務・橋田隆介さん(仮名・30代)は、部下8名を抱える部署の課長である。橋田さんが新人の頃は、19時の定時チャイムが鳴り、自分の仕事が終わっていようとも、先輩たちに「自分にも何かできることはないか」と聞いて回り、手伝った。  帰社はだいたい21時頃。そこから先輩たちに連れられ飲みに行き、帰宅するのは午前様ということも珍しくなかった。こっちのほうが異常だったのかもしれないが…。  一昨年頃から声高に叫ばれ、政府が音頭を取って推進する「働き方改革」の効果なのか。現場では新人との「価値観」の違いに、中年社員が違和感を覚える例が少なくない。  同じく都内の中堅広告代理店勤務・菅野二郎さん(仮名・50代)も、この数年、新人との価値観の違いに、違和感を覚えている。 「就業終わりに役員が挨拶に来る、ということになったのですが、新人から『絶対に参加しなければダメなのか?』と声が上がりました。叱り飛ばしたところ憮然とした表情で居残りましたが、後日、社内に設けられた“働き方委員会”に訴えたようで、私が当の役員から呼びだされてしまいました。昔なら新人が悪い、ということになったんでしょうけども……。  そもそも役員がその時間に来ると我々に通告し、我々が合わせただけなのに、私だけが責められるのは釈然としません」  改革にはこうしたすれ違いは付き物だろうし、改革を求める上と、改革が当たり前の下に板挟みされる中間管理職の苦労は、相当なものだろうと想像できる。こうした新人との価値観の違いは、なにも業務中だけに感じられるものではない。
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飲み会に誘えば「強制ですか?」に絶句
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