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一塁手1位は清原和博。平成最強の内野手ポジション別TOP5

<平成プロ野球「ベストナイン」総選挙・三塁手編>

1位 中村紀洋(’92~’14・近鉄ほか)140点 2位 中村剛也(’02~・西武)102点 3位 小笠原道大(’97~’15・日本ハムほか)52点 4位 石毛宏典(’81~’96・西武ほか)43点 5位 小久保裕紀(’94~’12・ダイエーほか)36点

中村紀洋vsおかわりクン。強打者対決の軍配は?

 1位は中村紀洋。 「バッティングが目立つなか、あの大柄な体形からは考えられないですけど、守備でのグラブさばきは本当に柔らかくて、スローイングも素晴らしい。センスの塊のようなすごく器用な選手」(立浪和義) 「肩の強さと守備力は抜群で平成というくくりを超えても三塁の守備はナンバーワン」(赤星憲広)  と、「いてまえ打線」の主砲として活躍した打撃だけでなく、ゴールデングラブ賞を7度受賞した、守備力の高さを評価する声が多かった。  2位は「おかわりクン」こと中村剛也。

「ツボにはまれば必ずホームラン。高めの変化球なんて来たらもう絶対って感じでスタンド」(山﨑武司) 「レフトに大きいのが打てるという意味でも理想的なホームランバッター」(江本孟紀) 「ホームランを狙って打てるのは彼だけ」(岡本真也)  など、屈指の飛ばし屋としての才能が評価された。  3位は小笠原道大。 「彼についてはなにしろバッティングが素晴らしい。いつもフルスイングでね、勝負師でしたよ。読みが当たればホームランか長打で、外れれば三振。三振するにしてもあの豪快なスイングだから、それが見たいってファンの人も多かったんじゃないですか」(松中信彦)

<平成プロ野球「ベストナイン」総選挙・捕手編>

1位 古田敦也(’90~’07・ヤクルト)235点 2位 城島健司(’95~’12・ダイエーほか)110点 3位 阿部慎之助(’01~・巨人)65点 4位 谷繁元信(’89~’15・中日ほか)53点 5位 伊東勤(’82~’03・西武)38点

キャッチャーは頭脳労働。古田はそのセンスがあった

 1位は断トツで古田敦也。2000本安打を達成した打撃力もさることながら、’93年にマークした盗塁阻止率0.644は現在でも日本記録だ。 「頭がいい。相手選手の特性をとらえて分析する力があった。キャッチャーというポジションは頭脳労働なので、頭脳と目が大事。目というのは相手選手の特性をとらえて分析する力ということ」(野村克也)など、リード面のほか、 「捕手2人目の2000本安打。守備だけでなく打撃もいい」(川崎憲次郎) 「キャッチャーが強肩の古田さんだと(盗塁は)ストレートの時は無理かなと考えていた」(赤星憲広)  など打撃や肩に対する評価も高かった。  2位は城島健司。

※城島健司のJ的な釣りテレビ公式サイトより

「なんといっても打撃が素晴らしい。メジャーでも結構長打を打っていたイメージがありますね」(松中信彦) 「メジャーで活躍したのは、ほかの捕手にはない実績」(斉藤和巳) 「強く印象に残っているのがアテネ五輪。『すごい』と思ったのが、僕や岩瀬、黒田博樹の変化球をほぼ初見でしっかりと止めたこと。彼自身、必死にプレーしていたと思いますが、そういう姿勢は投手陣に勇気と安心感を与えた」(小林雅英)  など、主に同時期にパ・リーグで戦っていた同僚やライバルから票を得た。 ※採点ルール 平成期に現役で活躍した選手を対象に、下記の採点者が、投手(先発・中継ぎ・抑え)、捕手、一塁手、二塁手、三塁手、遊撃手、外野3枠、指名打者の各ポジションごとに、1~5位までを選定(2~5位は任意)。1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点の総合点でランキングを作成した。 ●採点者一覧(順不同・敬称略) 野村克也/張本勲/福本豊/金本知憲/立浪和義/村田兆治/赤星憲広/川崎憲次郎/松中信彦/山﨑武司/江本孟紀/浅尾拓也/愛甲猛/新垣渚/井川慶/池山隆寛/石井丈裕/石井浩郎/伊藤義弘/遠藤一彦/大友進/岡本篤志/篠塚和典/西崎幸広/川口和久/牛島和彦/岡本真也/小関竜也/加藤康介/加藤大輔/加藤哲郎/金石昭人/亀山つとむ/川又米利/小早川毅彦/斉藤和巳/佐々木誠/潮崎哲也/豊田清/鈴木尚典/小林雅英/鈴木健/角盈男/攝津正/副島孔太/梵英心/高木大成/高橋智/武田一浩/立川隆史/中西清起/仁志敏久/西山秀二/野口茂樹/野口寿浩/橋本将/初芝清/桧山進次郎/平井光親/福盛和男/藤田宗一/藤田太陽/古木克明/前田幸長/水口栄二/山村宏樹/吉田修司/渡辺俊介/金村義明 ― 平成プロ野球[ベストナイン]総選挙 ― 取材・文/週刊SPA!編集部
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平成&令和 プロ野球ベストナイン総選挙

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