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野球賭博、清原逮捕…巨人軍をむしばむ“闇”の正体

 スクープにかけては、他の追随を許さない『週刊文春』。なかでも読売巨人軍のスキャンダルは独り勝ち状態だ。

 反社会的勢力に1億円支払った原前監督に、清原和博の覚醒剤事件。そしていまもなおくすぶり続ける野球賭博問題。

 これらの取材にあたってきた週刊文春の記者・西崎伸彦が、改めてその存在を世に問う一冊『巨人軍「闇」の深層』(文春新書)を上梓した。

野球賭博、清原逮捕…点と点を結ぶ「線」


 ただ、収録されたネタに目新しいものはなく、リアルタイムで記事を読んでいれば、“おさらい”以上の意味は見い出せないかもしれない。だが一見別々の出来事のように思える事件にも、点と点をつなげる線が見え隠れしている。

 断定こそしないが、至る所に配置された小さな情報にメッセージがあるのは間違いない。

 たとえば、野球賭博で処分を受けた高木京介が会見で話した「NPB(日本野球機構)にも警察の偉い人にも通じている」人物は、覚醒剤事件で逮捕された清原和博が“昇り龍の刺青”を披露した韓国ソウルでの宴席にもいたという。

 さらに笠原将生元投手とともに逮捕された斉藤聡が経営する飲食店のオーナーは、関西に拠点を置く広告関連会社であり、その大株主が読売テレビ放送であった事実なども興味深い。

 そして原前監督から1億円をゆすり取ったHなる人物も、巨人軍元コーチの宮田征典(故人)を広告塔に起用し、野球賭博サイトを運営していたのだという。

DX Broadrec(CC BY-SA 3.0)

 いずれもただの偶然である可能性も否定できないが、ともかくジャイアンツが異常な環境下で野球をしていたとだけは言えそうだ。

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読売”コンプライアンス軍団”の誤算

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巨人軍「闇」の深層

野球賭博、清原シャブ逮捕、原監督1億円恐喝事件……週刊文春スクープ記者、執念の一撃!


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