お金

ビットコイン“再”爆騰の舞台裏 仕掛けたのは誰?

世界的に株安が進むなか1か月半で2倍に上昇!

「おかげで、1か月ちょっとで2倍になっちゃったよ!」  週刊SPA!デスクのYが興奮気味にLINEでメッセージを送ってきたのは5月15日のこと。もはや存在すら忘れてしまった人が多いかもしれないが……この日、ビットコインが10か月ぶりに90万円台を回復したのだ。
Bitcoin Coin

’17年12月に2万ドル(230万円)に到達したビットコイン価格はその後、下げ続けて’18年12月には3200ドル(約35万円)にタッチ。4か月にわたって3500~4250ドルの揉み合い相場が続いたが、大口の仕掛けで節目の4250ドルを上抜くと一気に上昇トレンド入り

 思い起こせば、仮想通貨バブルに沸いたのは’17年のことだった。12月にはビットコイン価格が230万円に到達。年間上昇率は1300%にも達した。だが、’18年に入るとコインチェック事件が発生して大暴落。同年12月にはピーク時の8分の1以下となる35万円まで下げた。バブルは崩壊。「ビットコインは終わった」という声も聞かれた。だが、それから半年弱の充電期間を経て、またもや急騰を始めたのだ。なぜか? 金融ライターの高城泰氏が話す。 「長い下落トレンドを経て、売り方がいなくなったことが一つの原因だと考えています。昨年12月の安値35万円割れはバブル前夜の’17年5~7月の高値とほぼ一致します。’17年はこの水準を抜けてきたことで勢いがつき、年末にかけて急上昇しました。つまり、コインチェックのCM効果で増殖した“出川組”と呼ばれる新規の仮想通貨投資家は軒並み35万円より高い値段で買っていた。だから、バブルが崩壊し同値水準まで下落する過程で持っていたビットコインを売ってしまったと考えられる。  一方で、コアな投資家は下落局面で買い増し、保有し続けていた。売り圧力がなくなるなか、ジワジワと買い圧力が強まった結果、ここ半年ほど抵抗線として機能してきた45万円前後を4月1日に上抜いたところで上昇トレンドに弾みがついたのです」  要は売りたい人が売り切って、買いたい人だけが残ったため、上昇に転じたというのだ。実際、安値圏で買い続けた仮想通貨“億り人”のヨーロピアン氏も次のように話す。 「今年1月にはNY証券取引所を傘下に持つICEがビットコイン先物取引所『Bakkt』をスタートさせる予定でした。すでにCBOE(シカゴ・オプション取引所)にビットコイン先物が上場していますが、新たな先物市場の登場で機関投資家を始めとしたプロの参入が相次げば、’19年前半には底打ちしてビットコイン価格は上昇に転じるだろうと予想して、昨年後半からずっと買い増していったのです。  実際にはBakktは延期続きでスタートしていないので、描いていたシナリオとは異なりますが、今回の急騰劇はプロの買い方によるものだと見ています。なぜなら、“ビットコインしか”値上がりしなかったから。’17年の相場を思い出せばわかるように、個人投資家は割安で手の届きやすいリップルやビットコイン・キャシュなどのアルトコインを物色するもの。  しかし、今回の急騰時にはアルトコインがほとんど動かなかった。CBOEでのビットコイン先物の取引量が4、5月と過去最高を更新してきたことを考えても、大口のプロ主導の上げ相場であると想像できます」
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仕掛けた大口とは誰なのか?
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週刊SPA!5/28号(5/21発売)

表紙の人/ 永瀬 廉(King & Prince)

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