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老親が簡単に詐欺に引っかかってしまう理由。子供のことを考える親心が裏目に…

 老親の資産を目減りさせる原因として、警戒したいのが詐欺。国民生活センターによると、高齢者を相手にした詐欺には、近年ある傾向が見られるという。2010年頃に多かったのは「劇場型勧誘」と呼ばれる手口。 アコギな手口「限られた人しか購入できない」といったトークで消費者心理を煽って商品を買わせようとするものだ。しかし、最近ではこうした不意打ち的な勧誘よりも、通信販売をはじめ「高齢者が自発的に行っている取引」でトラブルに遭うケースが増えている。  その背後に見え隠れするのは、高齢者が抱えるさまざまな不安だ。健康への不安から「○○エキス」の類いを通販で大量に購入してしまったり、老後の生活費が足りなくなるのではという不安から、退職金の全額をハイリスクな金融商品に突っ込んだり……。子供の将来を不安に思う親心に付け込むような事例も報告された。 「42歳にして独身の弟の見合い相手を紹介するという話にいそいそと出かけていった母だが、連れていかれた先が化粧品の即売会。紹介をエサにまったく不要な高い化粧品を買わされていた」(東京都・49歳、被害額約20万円) 「古い着物を買い取るという電話が実家にかかってきて業者がやってきたが、状態が悪いので買い取りは無理だという。ついでに貴金属を見せてほしいという話になったが、古いのでこれだけしか出せないといって、母が祖母から受け継いだジュエリーを二束三文で持っていった。子供に少しでも現金を残したいという母の気持ちにつけ込んだ手口が許せない」(兵庫県・45歳、被害額不明)
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原野商法の二次被害とは
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