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がんを克服した医師が実践 「空腹ルール」で長寿もダイエットも実現する

ダイエットや髪の若返りを実感

 青木先生はこの食事法を9年実践しており、がんの再発を防いでいるほかにも、さまざまな健康効果が得られているという。まず、免疫細胞が活性化したことにより、風邪やインフルエンザに罹ることは一切なくなった。オートファジーの若返り効果で髪の毛はフサフサとなり、17%あった体脂肪率は6.6%まで落ちたそうだ。そして感覚が研ぎ澄まされて集中力も増し、がんになる前より現在のほうが診療も研究もはかどっているという。
健康

写真はイメージです

「この食事法は、肥満や糖尿病、ぜんそくやアトピー性皮膚炎、関節リウマチ、うつ病や統合失調症にも著明な効力を発揮することがさまざまな研究でわかっています。空腹によってオートファジーが活性化し、傷ついた体の細胞が修復されていくのです。まさに、『空腹』こそ最強のクスリ、です。  また当然ながら、ダイエット効果も抜群。好きなものを好きなだけ食べているのに、16時間の空腹を守るだけで、2週間で5キロもやせた方もいます。慢性疲労がなくなった、体が軽くなったなど、喜びの声をたくさんいただいています」(青木先生)

慣れると空腹が心地よくなってくる

 でも、16時間ものを食べないのは大変だと思われる方もいるだろう。  確かに1日3食きっちり食べている人は、最初の数日は空腹感を強く感じるかもしれない。しかしこの空腹感は意外と数日で消失していく。それどころか慣れてくると、空腹の時間が心地よくなってくるそうだ。マラソンランナーの“ランナーズハイ”の感覚に似た“空腹ハイ”を味わうと、もうこの食事法のトリコだそう。  健康で引き締まった若々しいボディを手に入れるためにも、試してみる価値はありそうだ。
青木厚医師

青木厚医師

【青木厚氏】 あおき内科 さいたま糖尿病クリニック院長。自治医科大学付属さいたま医療センター内分泌代謝科などを経て2015年にクリニックを開設。40歳で舌がんを患うも完治。 <文/日刊SPA!取材班>
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