今、1週間のうち1日だけ断食する「月曜断食」が話題になっている。1か月で5~7kg痩せたという成功者が続々と誕生し、注目されているダイエット法だ。そこで今回、考案者である鍼灸師の関口賢氏にやり方やコツを聞いた。
一週間に1日、月曜だけ断食するシンプルさ。1週間でトータルの量を調整
「食べすぎでバカになった胃腸が本来の機能を取り戻し、睡眠の質が向上すると、面白いように痩せていきます。『月曜断食』の方法は、月曜は食べ物を断ち、基本は水だけ。火曜から金曜までの4日間は、朝は旬の果物とヨーグルト、昼はおかずのみ、夜は野菜スープかサラダなどの野菜料理。土日は3食とも好きなものをこぶし2つ分の量まで食べてOKというものです」
火曜から金曜の昼は「おかずのみ」だが、関口氏は最近、刺し身定食やステーキ、とんかつ定食などのご飯抜きを食べたという。
「コンビニ食の場合は弁当のご飯を残し、サラダやみそ汁をプラスするといいでしょう。どうしても炭水化物をとりたい場合は、茶色い炭水化物を選ぶこと。白米より玄米、うどんよりそば、食パンよりライ麦パンのほうがいいですね」
断食というと苦行のようなイメージがつきまとう。しかし、関口氏によると「理想をいえば3週間続けたいですが、完璧にやらなくてもいい」とのことだ。
「1日のうちで摂取カロリーなどを調整しようと思うと、食べすぎた日があっただけで挫折しやすい。でも、多く食べた日があれば翌日の食事を減らすというように、“1週間で調整できればいい”という考えが『月曜断食』なのです。もちろん、断食日は月曜でなくてもかまいません。飲み会などの予定がある際には前もって断食するのもいいでしょう。私自身も常にこうした1週間ではなく、体形や体調が気になったときにやっていますが、久しぶりにやると1週間で2kg程度は体重が落ちますね」
最初のきっかけとしては、1週間続けようと思わず、思い立った夜にとりあえず晩ご飯を抜いてみるのもオススメだとか。
「翌朝に目覚めたとき、体調のよさと体重が目に見えて減っていることに気づくでしょう。また、胃も収縮しているので意外とドカ食いなどはしようと思わないはずです。空腹だと眠れないという人は、白湯を飲んで胃を温めるのもいい。小さな成功体験を積み上げて、我慢しすぎない節制を続けるのが、ダイエット成功のコツです」
◆月曜日
朝・昼・夜:断食
◆火曜日~金曜日
朝:旬の果物とヨーグルト……朝の食事は疲れた胃腸を回復させる優しいもので、本来の機能を取り戻す。特に断食明けの朝は、旬の果物とヨーグルトを守りたい
昼:おかずのみ……ご飯やパン、麺類などの炭水化物を除けば、昼食は自由に食べてOK。関口氏も最近、とんかつ定食(ご飯抜き)を食べたという
夜:野菜スープ/サラダ/無視野菜などの野菜料理、アルコールOK……食べすぎた日は、翌日の夕食を抜くなどして調整すればいい。お酒は1杯程度に。ウォッカやジンを飲むときは生のフルーツを搾る
◆土曜日~日曜日
朝:こぶし2つ分の量まで好きなものを食べてOK
昼:こぶし2つ分の量まで好きなものを食べてOK
夜:好きなもの、アルコールOK
基本どおりが理想だが、食べすぎた日があってもいい。1週間で調整するのが月曜断食のコツだ。<取材・文/週刊SPA!編集部>
【関口 賢】鍼灸師
銀座・六本木にある鍼灸治療院「関口鍼灸治療院」総院長。アスリートサポートクリニック代表理事。著書に『
月曜断食』(文藝春秋)
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