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『全裸監督』黒木香の許可なし問題に「実話モノは大変…」という制作事情

自主製作は無法地帯の面も

 自主制作に近い映画は、そもそも劇場公開されるかどうかが怪しいものも多く、スタッフも最低限で進められている。そのため、実際の事件や出来事を元にした物語であっても、許可取りのことなど考えず、監督の情熱だけで企画が進むこともあるという。事実の実写化ではないが、昨年大ヒットした『カメラを止めるな』の原作許諾騒動も記憶に新しい。 「モチーフ扱いでも大手ではどこかでストップがかかりそうな実話モノも、ミニシアター系で上映されていることもありますね。あまりにも小規模でモデルの人物の耳にも入っていないだけかと思いますが」 「事実は小説より奇なり」という言葉があるように、実際に起こった出来事や実在の人物の物語は、想像をはるかに超えた面白いものが多い。  生まれるべき多くの素晴らしい作品が、正当な手順を踏んで許可が得られずに生まれなかった一方で、強行して多くの人々を感動させた反面、モデルとなった当事者を深く傷つけていることもある。 『全裸監督』は多くの話題と絶賛の声を集め、早くもシーズン2の制作も決まった。私たちが楽しむ裏で、心を痛めている人がいないことを祈るばかりである。 <文/日刊SPA!取材班>
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