雑学

寿司屋で「兄貴」といえば?【変な業界用語】

◆世間一般とは使い方が違う 業界用語[◯◯といえばアレ]辞典

 日常会話の中で普通に使われるような言葉でも、業界によっては違う意味で使われているケースがある。

[◯◯といえばアレ]辞典「寿司屋で兄といえば前日仕入れたもの、弟はその日仕入れたもののこと。『これ、兄貴のほうだろ?』などと使います。魚には一日置いたほうがおいしくなるものもあるし、前日のものでも問題ないけど、お客様が昨日のネタと聞くと、あまりいい気はしないということで、そんな用語を使うんです」とは、元寿司職人で日本料理店「達 菊うら」のご主人。

 同じ飲食関係でも、ファストフードではカタカナ語が飛び交う。

「スターといえば、女性スタッフの役職で普通のクルーより上の接客のプロ的存在のこと。星のスターではなくStore Activities Representativeの略です。『ラウンド行ってきます』というのはゴルフに行くんじゃなくて、客席のテーブルやイス、床の掃除をすることですね」(33歳・男・大手ファストフード元社員)

 また、社員食堂のことを社食と略したりするが、「出版業界で『しゃしょく』といえば、まず写植(写真植字)が思い浮かぶ。最近はDTP化されて、ほぼ絶滅状態ですけど」(47歳・男・編集)とのこと。

 オリコンといえば音楽などのランキングでおなじみだが、運送業界では「折り畳みコンテナの略。『あそこのオリコンかたしといて』みたいに使う」(34歳・男・運送ドライバー)。

 アルファベットの略語も業界によっていろいろ。RPGといえば普通はテレビゲームを思い浮かべるが、「ウチらの仕事ではIBMが開発したプログラミング言語のほうが浮かぶ」(31歳・女・SE)。一時期流行ったKYも「建設業界では危険予知の略。現場の朝礼で『本日のKY』とかいって危険ポイントを発表したりする」(27歳・男・建設)とか。

 病院も専門用語の多い世界。

「FXといえば骨折のこと。会話では普通に骨折と言うことが多いけど、カルテにはFXと記入するので、投資のFXよりなじみがあります。あと、アポといえばアポイントメントじゃなくて脳卒中のこと。患者さんが亡くなることを『ステる』とも言う。ステルベンというドイツ語からきています」(27歳・女・看護師)

“捨てる”じゃなくてよかった!?

イラスト/カネシゲタカシ
― 「◯◯といえば?」で連想するもの大調査【14】 ―




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