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40代中年ライターが自分の時間を売ってみた。1分120円に設定したところ…

―[働かずに稼ぐ!]―
 人間ならば誰もが思い描く「働かずに収入を得たい」を、実現している人たちがいる。嫌なこともせず、ほとんど汗もかかず、スマートフォンを少し操作するだけで10万円以上の収入にする人も!? 暇な時間、地味なスキルがお金に換わる、新時代の稼ぎ方を大研究!
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スキルシェアサービスを実践。何でもない中年がいくら稼げる?

売るのは時間、会話のみ! スキルシェアサービスで稼ぐ

 自分をお金に換えるといわれても、「どう売ればいいか、自分の何が売れるの?」と思う人も多いはず。複業研究家の西村創一朗氏は、「自分に合う“スキルシェアサービス”を使うことが第一歩です」と言う。 「自分のスキルを確認するために、まず“本業の棚卸し”をするのも一つの手です。営業職なら電話でのアポ取りや資料作成、コミュニケーション能力など本業を細分化することで、得意な分野が見えてくる。それでもわからない場合は、周囲の人に聞いたり、ワークショップで互いのいい点をフィードバックし合うのも有効です」  また、日常生活にも稼げるスキルのヒントが隠されているという。 「例えば仕事のライフハックや人材の育成方法など、普段同僚や部下からよくアドバイスを求められるものがあれば、それは需要があるということ。同様に悩みやグチなどにもヒントがあるので、周りに困っている人がいたら、その内容をメモにとっておきましょう。売る前にTwitterやnoteで書いてみて、第三者の反応を見るのも参考になるはずです」  そして自分のスキルが判明すれば、下記のようなスキルシェアサービスから合うものを選ぶのだ。

何でもない中年ライターが自分が売れるかを実践!

 ここからは40代中年ライターが、スキルシェアサービスを使い“自分を売る”を実践してみる。  まずは30分単位の“時間”を販売できるサービス「タイムチケット」から。対面式で“相談系”のものが売れるそうで、多いのは恋愛相談、ビジネスの助言など。サイトの相場である30分2500円に合わせて「恋愛、婚活、不倫相談に乗ります」と販売。
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タイムチケットでは「恋愛相談」「ビジネスの助言」など合計4つを販売したが、なんでもない人が売れるには時間がかかりそうだ

 おじさんがアドバイスするぞ! ……と鼻息荒かったが、閲覧数は5日間でわずか2人……とそもそも見られてすらいない!  そこで“非対面”式でチャット、または電話でスキルを販売できる「ココナラ」で再挑戦。ココナラのアプリを使えば、お互いに電話番号も、そして素性も知られずに通話ができる。  ちなみに設定したサービスは「電話でのレンタル話し相手」。悩み相談から趣味の話、どうでもいい話など内容問わずで登録。だが、こちらも3日たっても申し込みはゼロ……。 「出品者のタイトルのつけ方や説明文によって受け取る印象や売れ行きは大きく変わります。各サービスを回って、人気の書き込みを片っ端からチェックしてみる。全部マネるのは避けたほうがいいですが、生きた情報には売れるノウハウが詰まっています」(西村氏)  そこで「引きこもり本人、または家族向けの電話相談」にタイトルを変更し、1分120円に設定。この企画に挑戦したライターには、10代のころに引きこもり経験があり、これを生かすことにしたのだ。  すると、変更3日後に「引きこもりの息子のことで相談したい」との申し込みが! 「息子が部屋からもう10年出てこないんです……」と嘆く親御さんの話を親身に聞き、こちらも「手紙を渡すなど、優しく寄り添うことから始めましょう!」とアトバイス。  結果、29分話し、報酬金額は1230円。通話時間に応じた額なので時給換算で考えれば悪くない。購買者が増えれば価格設定も上げられるので、リピーターを増やすことも鍵になりそうだ。 働かずに稼ぐ!「まずは“顧客の満足度”を重視してください。例えば3000円なら、5000円くらいの内容を提供する。そうして口コミと実績を増やしていけば、おのずと結果はついてきます。自分のスキルに合ったサービスをどこで展開するかを見極め、自己分析とリサーチができれば、会話や相談を聞く能力も、立派な“売れるスキル”になるのです!」  あなただけの経験、あなたならではのスキルがカネになるのだ! ▼今回の報酬:電話相談/30分1230円 売上金額が3000円以上に達すれば振込手数料は無料に。購入者にも丁寧に接して「評価」をお願いし、自分のプロフィールが充実していけば、稼ぐ金額は上がっていくはず。
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