仕事

新型コロナ拡大でテレワークが推進。「家だと仕事が進まない」と戸惑う声も

ドラマの再放送にハマってしまい…

 テレワーク導入の懸念として「自宅だと従業員がサボるのでは?」という声がある。前出の伊野さんはまさにそれだが、彼の会社も「急なテレワーク導入で社員の管理が出来ていない状況」なのかもしれない。  職業柄、普段からテレワークを活用しているというWeb会社に勤める大里武さん(29歳・仮名)もまた、家だと仕事ができないタイプだという。 パジャマイメージ 「この仕事を始めて2年くらい経ちますが、家だと本当にやる気が出ない。まず、今はUber Eatsもあるから着替える必要がないこともダメですね。1日中寝巻きで過ごせるのは楽ですが、気持ちが入らないというデメリットもあります(笑)」  大里さんの業務はECサイトの運営で、PCさえあればどこでも働くことができる環境。仕事も、1か月で決められた量をこなせばそれでOKという仕組みだそう。 「会社に行くのが面倒なので、週に3日は自宅作業。もちろんまったく仕事をしないなんてことはないし、そこそこやることもあるんですけど、ものすごーくスローペースです。社内でやれば4時間ほどで終わる業務に8時間費やしたり…。結局、出社した残りの2日で巻き返す…という非生産的なことをしています。サボると後がきつくなるのはよくわかってるんですが、自分を律することができないんですよね」  そんな彼は現在、ドラマの再放送にハマっているとか。 「平日、白い巨塔(フジテレビ系)の再放送をやってるんですけど、これが面白くて。小さいころに観てたので懐かしさもあります。ちょうど物語もいいところで、東先生(石坂浩二)と亀山君子(西田尚美)がねぇ…あ、ドラマ解説はいいですか(笑)。とにかくこんな感じで、いまは仕事以外の誘惑にどっぷりと浸かっていますね……」  テレワークによって新しい働き方が生まれるのは素晴らしいこと。しかし、社員の中には「彼らのようなタイプ」がいる可能性もあるのだ。<取材・文/ちん・こうしろう>
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