更新日:2023年05月24日 14:40
カーライフ

国内自動車メーカーが大変な理由は特殊化が進む日本市場…でもフィットは両方で通用する

柴犬顔が愛らしい

 さて、新型になったフィットのデザインイメージは「柴犬」だそうです。それもなんだかうれしいネ! だって柴犬だもん! 柴犬が海外でも愛される! ロシアのザギトワ選手が秋田犬を欲しがってくれたみたいに、パッと明るいニュースじゃないですか!  実際この柴犬、口を少し開いた感じがなんとも愛嬌があってイイ。それでいて全体のフォルムはシンプル・イズ・ビューティフル。後姿は平凡だけど、全体に悪くないです。

7年ぶりのフルモデルチェンジとなった4代目フィットは、BASIC、HOME、CROSSTAR、NESS、LUXEの5タイプに分けられる。駆動方式はFF(前輪駆動)と4WDで、5タイプすべてで選択できる

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担当Kには、柴犬にも見えるけどコワモテの亀にも見える新型フィット。どことなくルノーっぽさというか、フランス車のような雰囲気を感じるのは、ワタクシだけでしょうか

 さらにいいのはボディカラーだ。特に15種類も用意された2トーンカラーにイイのが多い! ボディカラーって大事だよね? クルマをまったく見分けられない女子だって、色だけはわかるし。写真はグレーメタとライムグリーンの2トーンだけど、スポーツウェアみたいでいいじゃないか! イマドキっぽい!  インテリアはさらにイイ! シンプルでセンスがイイ! そして視界がとてもイイ! 室内もすごく広い! このサイズでこれだけ広いクルマがあるのに、なんでガイジンは無意味にデカいクルマを欲しがるのか理解できん。ひょっとしてバカ? そういう気分になってきます。 オートクラブ エンジンは新開発のeハイブリッドとガソリンの2種類。ハイブリッドのほうがパワフルだし燃費もいいけど、値段が35万円高いので、ゲタ代わりならガソリンでいいかもね。
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パワートレインは、1.3リッターガソリンエンジンと1.5リッターガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e:HEV」をラインナップ。価格は155万7600円~。MTモデルはなくなりました、涙

オートクラブ 走った感じはですね、一般道では乗り心地がかたいのですが、速度を上げるとイイ感じになり、一番いいのは峠道! コーナリングがすごくイイ! こういうフツーのクルマにしては、ムダに曲がる性能が高すぎる! でもまあそれがホンダ魂なので良しとしよう。自動ブレーキもほぼ最先端!  とにかく今度のフィットはかなりイイ。クルマが趣味ってんじゃなけりゃ、これ以上何を望むのかってくらい。クルマが趣味のカーマニアでも、ふだんのゲタにちょうどいい。もっとぜんぜんデカいクルマばっか無意味に欲しがるガイジンってやっぱりバカなの? ニッポン最高! そういう結論になりました。 オートクラブ【結論!】 新型フィットは、日本向けでありながら海外でも通用する、日本の星的存在。日本の自動車事情は確かに特殊だけど、「間違ってるのは海外で、こういうクルマが売れる日本市場こそ正しい!」と思いました。
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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