カーライフ

神出鬼没の「移動式オービス」は速度違反取り締まりの切り札になるか?

「移動式オービス」見たさに秩父へGo!

 埼玉県警の公式ホームページを確認してみたモノの公開取り締まり計画には移動式オービスの設置情報はなく、交通指導課に問い合わせをするが「設置場所はお答えできません」と冷たくあしらわれてしまう。  そんな矢先に旧知の走り屋から国道299号線・秩父エリアに移動式オービスらしきモノが設置されているとの連絡が入り押取り刀で現場へ。余談だが、埼玉県は現在でも走り屋の聖地が多数存在し、某有名走り屋漫画にも登場するほど峠道が豊富なのです。  さて、連絡を受け関越道を通り、深夜1時に国道299号線・秩父エリアに到着。現場にて日付をまたぐころにはオービスらしきものを見かけたとの話を聞き、走り屋の先導で設置場所へ。街灯もない暗闇の峠道にひっそりと設置されていたのが、警視庁ではすでにお役御免となったとも言われるレーザー測定方式の「LSM-300-HK」、東京航空計器(株)によるレーザー測定タイプの半可搬式オービスです。

ほぼ街灯のない暗闇の峠道。この状態で設置箇所を見つけるのは難しい

 警視庁では半可搬式オービス「LSM-300-HK」の兄弟機でもある、持ち運びが楽な可搬式オービス「LSM-300」の運用を重視しており、「LSM-300-HK」は倉庫行きともメーカーへ返品されたとも言われています。  とはいえ、レーザー方式を採用しているので持ち運びの面倒さを除けば非常に優秀で、旧式のオービス探知機では探し出すことは不可能。ましてやこんな真っ暗闇の峠道では余程注意して確認していないと見つけることは難しい。  また設置箇所も巧妙でコーナーを抜けて速度を出しやすいストレートの先に設置されていた。まさに警察vs走り屋と言った感じだ。  しかし設置箇所が走り屋達にはすでに知れ渡ってしまったのか、コーナー手前まではフルスロットルで走ってくるもののオービス手前だけ意図的なノロノロ運転。これでは警察も手出しができないと見たのか、深夜2時には撤収準備を始め30分ほどで次の設置場所へ向かっていったのである。

オービス手前でわざと減速して警察官を煽る走り屋。撤収寸前には行列をなして走り屋がオービスを見学していた

オービスでの測定データを確認する警察官。成果はどうだったのでしょうか?

3人がかりでトラックへオービスを搬入。500kg近い重さのオービスは移動もひと苦労です

埼玉県警交通機動隊本隊所属でナンバーは大宮800 す 44-47

 最後に、親切なことに埼玉県警では移動式オービスを設置して取り締まりを行なっている際には、県下一斉に電光掲示板でその旨を告知してくれている。

国道299号線へ合流している県道140号線にて、移動式オービス速度取締実施中の電光掲示板を確認できた

 また移動式オービスより手前の位置に速度取締中の看板を掲示しているので電光掲示板と取締看板に注意しておけば取り締まりに遭う可能性を減らせる。なんなら最新のレーザー対応オービス探知機を導入しておくのも手だろう。

移動式オービス手前約200m付近で速度取締中の立て看板。別日、浦和にて撮影。速度によってはココからのブレーキでは間に合わないだろう

 まあ普段から交通安全を心がけて運転していればオービスなんて気にかける必要もないんですけどね。
テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク
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