恋愛・結婚

“コロナ結婚”した男性の決意「最悪死んでも夫婦の事実を残したかった」

 ついに緊急事態宣言が発令され、テレビもネットニュースも新型コロナウイルスの暗い話題ばかり。「コロナ疲れ」「コロナ離婚」という言葉が登場するなど、コロナウイルスを発端にした人々への精神的な影響も出始めている。  しかしそんな中、明るいニュースもある。コロナをきっかけに結婚を決意したカップルだ。

「コロナでどうなるかもわからないから、夫婦になっておこう」

OSCAさん

画像は、OSCAさん(@y__komatsu)のTwitterより

 OSCAさん(@y__komatsu)は4月1日、「コロナでどうなるかもわからないから、夫婦になっておこうと先週決めて結婚しました。親には昨日許可もらって、知り合いのほとんどに言ってない」と投稿。Twitterには「おめでとう!」「明るい!」「末永くお幸せに!」と祝福のコメントが溢れた。  心温まるエピソードにだれもがほっこりしたはずだ。しかし実際に話を聞いてみたところ、少し事情が異なる様子。OSCAさんは「明るい話で少しでも世の中を元気に」と思ってTwitterで報告したわけでは決してないという。 「夫婦お互い創作活動をしている身なので、多くの恩師や友達などほとんどの方に連絡を入れずに籍を入れてしまったので……」(OSCAさん、以下同)  普段は音楽関係の仕事をしているOSCAさん。また奥さんも本の装丁デザインや音楽活動をしており、2人ともアーティストだが、あくまで「関係者への報告の意味合いが大きかった」と話す。そんなOSCAさんは、なぜこのタイミングで結婚を決意したのだろうか? 「結婚したのは愛情はもちろんですが、ここからの人生の決意の部分が大きいですね。もともと去年から、今年の夏に結婚しようという話にはなってたんですが、外出自粛のタイミングと重なってしまい、親への挨拶などにまったく行けなくなってしまいました。コロナの事で大変な中、ひとつでも彼女の不安をなくそう、2人で生活している意味をもっと強く持ってここを乗り切ろう、という思いで僕が切り出しました」  ただでさえ、誰もが今後の生活に不安を抱きがちな中、「2人で生活している意味をもっと強く持ってここを乗り切ろう」と男らしく決断し、奥さんに伝えたOSCAさん。そんなOSCAさんに対して奥さんの反応は……?

最悪死んでしまっても“夫婦”という事実は残したい

婚姻届

「今ある装飾品でフルカスタムした」という婚姻届。画像は、OSCAさん(@y__komatsu)のTwitterより

「僕から『恩師や親への挨拶は最悪出来なくても自分が責任持つから籍を入れよう。もしもコロナになってしまって最悪死んでしまっても“夫婦”という事実は残したい』と言ったら、妻は喜んでましたね。  自分が男としての責任を考えすぎて、色んな段階を踏んでからじゃないと……と思っていたこともあるのですが、すべて待たせていただけだったんだなと反省しました。様々な結婚までのプロセスを大事にされる方々もいらっしゃるとは思いますが、自分たちにはこの選択がベストだったと言い切れます」  もちろん、「手順を踏んで」「順番が大事」という意見もあるだろうが、状況に応じて臨機応変に決断できる人というのは結婚相手として信頼できると筆者も強く思う。
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