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「デブモデルのニーズ」急増のワケ。アパレル業界からは熱視線…

 こんにちは、デブのデブによるデブのためのファッション&ライフスタイル情報を配信するウェブマガジン「Mr.Babe」編集長の倉科です。  最近、私の運営する「Mr.babe」には大きいサイズを扱うアパレル企業から「ブランドアイテムを着て、通販ページに出演してくれるデブモデルを探しているのですが」との問い合わせが多数あるのですが、今回は「デブモデルのニーズ増加」についてお話したいと思います。  この連載でも何度となくお話しましたが現在、日本の成人男性の3人に1人が「肥満体型」ということが厚生労働省からも発表されている通り、今や日本は「肥満大国」となりつつあるのです。実際、電車に乗っていても、街を歩いていても、ポッチャリ体型の方が多いのは事実ではないでしょうか。  ただ、「Mr.Babe」は「皆さん、太りましょう!」と太ることを推奨しているわけではなく、「太っていることでファッションや恋愛を諦めず、楽しいライフスタイルを過ごしましょう」ということをコンセプトに日夜情報を配信している中で、最近ファッション業界もそこに耳を傾け始めていると私は感じております。

イケメンモデルは星の数ほどいるが、デブメンモデルはいない!

 例えば、デブ諸氏には経験があるかもしれませんが、ファッション雑誌でスタイル抜群のイケメンモデルが着ていたファッションアイテムを見つけ、気に入ったのですぐに通販で購入して実際に自分で着てみると、雑誌モデルのカッコいいイメージとはかけ離れていて、結局一度も外に着ていくことなく、タンスの肥やしになってしまった……。なんて経験はないでしょうか?  私も例えばユニクロに行ったとき、気に入ったアイテムを発見し、「これはどんなコーデが似合うかな?」と壁を見ると、外国人や細身のイケメンモデルが同じものを着ているサンプル写真が貼ってあり、「こうやって着ればいい感じになるんだ」と試着室で着てみると、壁に貼ってあったモデルさんのイメージとはかけ離れた自分に気づき、恥ずかしい気持ちになったことが多々あります。  冷静に考えれば当たり前の話で、雑誌やユニクロなどに載っているコーディネート着用モデルさんは身長は180cm前後、スリムなボディライン、おまけに顔はイケメン……。そんなパーフェクトなモデルさんたちのイメージと比べても参考にならないのが現実です。  何度も言いますが「日本人成人男性の3人に1人がデブ」にもかかわらず、太ったモデルのコーディネートサンプルは皆無に近く、まるで「デブには着てほしくない」とでも言わんばかりの上から目線状態に感じてしまうのは私だけでしょうか。 「じゃ痩せれば」という方ももちろんいるでしょう。そんなに簡単に痩せれるのなら3人に1人の「肥満体型」はこの世からいなくなっているはずです。  ちょっと興奮してしまいましたが話を戻すと、ビジネスライクに考えれば、その太っている人たちが参考になるような情報やサンプルとなるビジュアルを見せることができれば、ファッションビジネスなどで取りこぼしているポッチャリマーケットを獲得できるということです。  逆にいえば、そういったサンプリング材料やポッチャリ&ガッチリ体型に有益な情報はポッチャリエンドユーザーにとっても嬉しいことなので、お互いがまさに「Win-Win」の関係になれるといいわけです。  私は実体験をもとに前々からこのような話をアパレルさんの前でお話してきましたが、なかなか状況は変わりませんでした。
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アパレルにもエンタメにも必要不可欠な「デブの存在」
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