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【皐月賞】一筋縄ではいかない牡馬クラシック第一戦を、李正侑が一刀両断するレース展開とは?~払い戻しはこちらへ~

「何を買っても当たる」無双状態

 アジトに戻った俺達は、いつものようにスウィッシャー・スウィートの葉巻をハサミで割き始めたが、この工場も操業を停止しているとの話を聞いた。  そう考えると冒頭で「コロナ禍は無風」なんて言ったが、嘘になるのかもしれないな。  朝起きて地方競馬、夕方になると競艇を見て、夜中は23時過ぎまでミッドナイト競輪をしているだけの俺も、その内にコロナで困ることになるのかもしれない。  葉巻ひとつ新聞ひとつでも、確かに生活のルーティンは変わるし、よくよく考えると競馬でも騎手の移動が制限されたり、競輪は開催中止もある。  同じように毎日を生きているつもりでも、何かが少しずつ変わってきている。  そんな気がした金曜日だった。 「李くん皐月賞どうすんだよ?知ってるんだから俺、ゼニしこたま握ってるんだろう?」  これは純ちゃんの言う通り。そうなんだよな。実際俺は今週流れに乗りまくっている。  どうしても大きく勝つと自慢したい性分なこともあって、SNSやなんかでも粋がり倒していたが、今週は火曜日から毎日百万円以上の大勝利を収めていた。  期待外れの配当だったが木曜日なんかは門別でトリプル馬単60万なんかも獲っちまったし、火曜日は一撃120万の三連単的中。  たまにある何を買っても当たるような状態。 「確かになあ、こういう流れの時に大きく行くものかもしれねえな」  ただこの皐月賞、出走表にいい加減な記者が付けた印ほど簡単じゃないような気がしている。
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コントレイルをあえて外す理由とは?
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