仕事

共働きの子育て世代、テレワークの現場はカオス状態だった

 収束の気配が見えぬ新型コロナウイルス。その影響は“感染”せずとも一般家庭の人々にしっかりと及び始めている。妻との軋轢や育児に疲れ果てる者、帰宅難民と化す者、子供を奪われそうになる者……。今、多くの人の“コロナ疲れ”が臨界点に達しようとしている。テレビでは報じられない、名もなき被害者たちに迫る!
[コロナ疲れ・鬱]解消法

子供たちのストレス発散に良いとされバズった家庭用トランポリン。一時期、Amazonでは品切れ状態が続いた

在宅勤務と育児の組み合わせは最悪

 緊急事態宣言を受け、全国の小中学校のうち95%が臨時休校になっている。この流れは保育園にも及び、都市部では臨時休園や登園自粛を強く求める動きが拡大。その結果、「子供を家に置きながらのテレワークは地獄絵図だ」という不満が子育て世帯から噴出しているという。7歳と1歳半の男児を持つ竹田文雄さん(仮名・37歳)もため息交じりにこう語る。 「小学校低学年や乳幼児がいる共働き世帯では在宅勤務なんて無理です。我が家は狭く、寝室で仕事をしようとしても子供が入ってくる。その上、妻が妊娠初期で、何かあるとたちどころに不機嫌になる。食事の買い出しなども私が担当なのですが、時間もないのでマックとすき家のテイクアウトばかり。栄養バランスは劣悪です。自分たちが感染している可能性もあるので、高齢の親は頼れません」  そんな彼の「コロナ疲れ」の象徴と言えるのが、リビングに置いてある「トランポリン」だという。 「子供たちが学校にも保育園にも通わなくなり2週間がたった頃、公園などの外で遊ぶのに限界を感じた妻が“トランポリンを買いたい”と言いだしたんです。最初は置く場所がないと反対しましたが、ソファで跳ねまわる子供の姿を見て仕方なく購入。Amazonから届いた現物を早速組み立ててみたものの、思った以上に大きく、もはや置く場所はソファとテレビの間だけ。自分がテレビを見始めると、子供たちがトランポリンで跳びはね始め、とても邪魔。子供のお尻しか見えません」  子供たちは既にトランポリンにも飽きた様子で、普段はやらないものの、竹田さんがテレビを見始めると跳び始めるとのこと。 「嫌がらせかよと(笑)。今は我慢してますが、コロナ禍が収束したら、この不用物をどうしようか。リビングに陣取るトランポリンを見るたびに目まいがします……」  欧米でも“強制在宅”によるストレスでDVが問題となっているが、今や日本国内でも多くの家族関係に亀裂が生じ始めている。
[コロナ疲れ・鬱]解消法

昼食はマクドナルドのテイクアウト。「ハッピーセットのおもちゃがどんどん溜まっていき、子供だけは大喜びしています」

★心療内科医・海原純子氏から処方箋  生活に規則性を作ることが重要。具体的には起床と食事の時間を決めて生活リズムを整える、仕事について子供にもきちんと説明する。これだけで親子ともに精神的なメリハリが生まれます。子供はあなたにかまってほしいのです。時間を決めて運動や食事を共にし、その代わりに仕事時間は邪魔しないで欲しいと説明しましょう。 【心療内科医・海原純子氏】 ’52年生まれ。医学博士、心療内科医、産業医として活動。『男はなぜこんなに苦しいのか』、『こころの深呼吸 気持ちがすっと軽くなる』など著書多数 <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!5月12日発売号の特集「[コロナ疲れ・鬱]解消法」より
週刊SPA!5/19号(5/12発売)

表紙の人/ 乃木坂46

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