「疲れてる」日常の漫画がSNSで反響、作者は会社員との二足の草鞋
いま、コロナ禍で多くの人が疲れを感じているかもしれない。そんななか、日本でおそらく唯一、「ああ…自分疲れてるなと思う瞬間」をテーマにしている漫画家がいる。『ぼくらはみんな疲れてる』(辰巳出版)の著者であるたくまる氏だ。
インスタグラムにたくまる氏とその家族(妻のさっちゃん、娘のチェリー)の日常的な出来事を投稿し続けて約2年。だれもが共感できるエピソードや展開のリズムにハマる人が続出し、現在フォロワー数は8.6万人。そんな人気漫画家でありながら、実は一般企業で働く会社員でもあるという。どのように両立しているのか。そして、漫画を描く時に意識していることは何なのか話を聞いた。
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インスタグラムのアカウント(たくまるさんちは疲れてる@takumaru_illust)に「ああ…自分疲れてるなと思う瞬間」の“あるあるネタ”を週に1本投稿しているたくまる氏だが、2018年5月にアカウントを開設した際には、まだこのテーマに絞っていたわけではなかった。
「いろんなジャンルのあるあるネタを投稿していました。インスタグラムで自分の投稿を多くの人に見てもらうためにはどうしたら良いか、他の人気アカウントの共通点を探っていたところ、多くの人に“共感してもらえる内容”が大事だと気づいたんです」(たくまる氏、以下同)
すると開始3か月後の2018年8月には2万フォロワーまで増加、さらに9月には3万フォロワーを達成することができた。
「ある時、『ああ…自分疲れてるなと思う瞬間』というタイトルでいつものようにあるあるネタを投稿したら2万いいねがついたんです。そこで、あるあるネタの中でも特に疲れてる話は共感できるのかなと思い、以降はそのテーマに絞って投稿するようになりました」
とはいえ、さすがにたくまる氏自身の実体験だけで投稿し続けるには限界があった。そこで、フォロワーから「ああ…自分疲れてるなと思う瞬間」を募集することに。
「不定期でインスタグラムの質問機能を使って募集をするのですが、1回の募集で1,000件以上のネタが集まります。その中からシンプルでわかりやすいものや、インパクトが強いものを選んで漫画にしています」
多くのフォロワーからの協力のおかげで、なんと投稿ネタのストックは3年分以上もあるという。
SNSにたまたま投稿した「疲れてる瞬間」に大反響
週1本の投稿ペースでネタのストックは3年分以上
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。X(旧Twitter):@KA_HO_MA
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『ぼくらはみんな疲れてる』 Instagramで投稿されている漫画『疲れてるシリーズ』が話題の漫画家「たくまる」。本書では、インスタで既出のネタに描き下ろし新作も大幅にプラス。日々の疲労感を笑い飛ばせるような一冊となること請け合い。 |
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