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冷蔵庫の“やってはいけない”メンテナンス。寿命を縮める意外な習慣とは?

乱暴なドアの開け閉めは故障の原因に!

 冷蔵庫の故障の原因になりがちなのが、乱暴なドアの開け閉め。特に下段の野菜室や冷凍室のドアを閉めるときに、つい足でドンと勢いよく閉めている人は要注意。 「ドアを閉めるときは、取手の中央部分に手を添えて優しく閉めてあげましょう。また、製氷室のドアを強く閉めたりすると、冷凍室ケースなどに氷が落下する原因にもなるので気をつけてください」  自動製氷機を分解して洗浄できる冷蔵庫の場合は、よかれと思ってやったメンテナンス方法が故障の原因になることもあるという。 「製氷皿の洗浄にスポンジを使うことは御法度です。製氷皿は容易に氷が剥離できるよう特殊加工がされていますが、スポンジで洗う行為はヤスリ掛けしている行為と変わりません。スポンジで特殊加工された製氷皿の表面に傷が入ってしまい、氷の剥離ができなくなるため故障の原因となります」  また、衛生的に保つためには、冷蔵庫内のお手入れが重要。 「冷蔵庫内のお手入れは原則として水道水を使ってください。水道水以外を使用することで、ぬめりやカビなどを発生させる原因となります。どうしても汚れが落ちにくい場合は、台所用の中性洗剤を水道水で希薄させ、やわらかい布なので優しく拭き取ってあげるといいですよ」  冷蔵庫の寿命は、一般的に8~10年。この期間よりも長く冷蔵庫を使用している場合は、買い替えを検討しておきたい。冷蔵庫を新調したあかつきには、優しい開け閉めと日頃のお手入れを心がける必要がある。 本多宏行氏本多宏行氏 大手自動車ディーラーでメカニックを経験したのち、1999年に延長保証会社のテックマークジャパンへ入社。長年延長保証の修理精査業務に携わる。幅広い家電製品の専門知識が必要な総合家電エンジニアの資格を取得し、さまざまなメディアで活躍 <取材・文/黒田知道>
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