更新日:2020年06月12日 16:07
恋愛・結婚

長男の嫁は結婚式からツラい!? 義母と義姉に式を支配されて…

 6月といえば「ジューンブライド」。“6月に結婚すると幸せになれる”との言い伝えがある。とはいえ、今年は新型コロナウイルスの影響で延期や中止せざるを得なかったという話も耳にする。そんななか、ようやく緊急事態宣言が解除され、現在は準備などに追われているなんていうカップルも多いはず。  しかし、結婚式に失敗はつきものだ。後から「こうしておけばよかった」と嘆く夫婦は絶えない。

後悔だらけの結婚式「もう一度ウェディングドレスを着たい」

結婚式

※写真はイメージです。以下同(Photo by Photolibrary

 5年前にゲストハウスで結婚式を挙げた本橋なつきさん(仮名・30代)は、「もう一度ウェディングドレスを着てやり直したい」と後悔の念を隠せない。  その一番の原因は「ウェディングプランナー」だという。準備期間は僅か3か月。多くのことをプランナーに任せてしまったため、結果としては悲劇を招いてしまったと本橋さんは振り返る。 「いくつかの会場を見学した中で、案内してくれた男性プランナーの対応に惹かれ、模擬結婚式などの体験をした後すぐに決めてしまいました……」(本橋さん、以下同)  本橋さん夫妻は少人数での結婚式だったため、余興などをどうするか悩んでいたところ、余興を外注できることや料理のカスタムができること、オプションの金額なども細かく設定できることから「ここで結婚式を挙げよう」と決心した。しかし、思うようには進まなかった。 「まずは、衣装。花嫁のメインと言ってもいいですよね。予算を控えていたのでノーブランドにする予定でしたが、数が限られていました。結局、女優やタレントがプロデュースした高額なブランドのドレスを着ることになって。ノーブランドも多数の用意があると聞いていたのに……そこで裏切られた気分になったというのが正直な気持ちです」  まだ若かったので、見栄も重なり言いなりになってしまったと話す。さらには、結婚式の1週間前に事件が起きる。 「前撮り(事前にウェディングドレスやスーツを着て写真撮影をすること)の時に、ヘアメイクを担当した方が、私のドレスの裾を踏んでビリビリに破いてしまったんです。1週間前ですよ。お尻の下までパッカーンって」  結局バックショットは断念する羽目になってしまった。もちろん、当日までには修復してくれると言っていたので安心していたのだが、災難は続く。 「裁縫技術が最悪で明らかにヘン。私のほうが上手なくらいの仕上がりでした。『きちんと直します』という言葉を信じた私がバカでしたよ。そのため、一番お気に入りだったドレスは会場お披露目が20分もありませんでした」

プランナーの嘘が発覚、謝罪の言葉もなく…

結婚式 なんとか結婚式が終了し、ホッとしたのも束の間。プランナーから式中には読み上げられなかった祝辞を渡された。それは、当日は来れなかった親戚からのものだった。 「プランナーは『式が終わってから届いた』と言っていたのですが、お礼を兼ねて親戚に連絡をしました」  すると、衝撃的な事実が判明する。 「親戚は『午前中指定で出したけど、時期的に混んでたかな? ごめんね』とのことでした。私はおかしいと思い、宅配サービスに確認したんです。そしたら、午前8時25分には届いていると発覚しました」  プランナーの話とは食い違っていたので後日、抗議に行った。なんと、祝辞の到着を見落としたことを隠蔽するために嘘をついていたというのだ。しかし、特に謝罪の言葉もなかった。こうして、「残念な結婚式」として心に残り続けているわけだ。  当時は、文句を言いながらもきちんと結婚式の費用を支払ったという本橋さん夫妻。しかし、悲劇は終わらない。  2年後に請求書が届く。そこには「ドレス破損お直し代」として「¥80,000」との記載が……。ドレスを破ったのは式場のスタッフにもかかわらず、あまりに理不尽すぎるが……のちに、そこの式場は葬儀屋へと変貌したそうだ。もはや、お察しのとおりである。  散々な結婚式の思い出となってしまった本橋さんだが、結婚10年目を迎える2023年の記念日には子供を連れて海外旅行に行き、改めてウェディング写真を撮ることを目標にしているという。  当時の無念を晴らし、素敵な写真が撮れることを願っている。
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義母と義姉に支配された結婚式
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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