仕事

Windows95が職場に来た時の衝撃を思えば、リモートワークなんて怖くない

コロナ禍の長い外出自粛生活で急速に世に広まったリモートワーク。業務内容がスリム化されたことで自分の立ち位置を見失った会社員たちの悲痛の叫びは、そこかしこから聞こえてくる。サラリーマンの働き方が根こそぎ見直される今、我々は会社、そして日々の仕事とどう向き合うべきか。50代にしてスマートワークの達人の筆者が贈る、新しい働き方の羅針盤。
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Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)

#00 さあ立ち上がろう、私たちこそ、ICTの申し子だった

 みなさん、はじめまして。あっという間に今年も半分終わりました、日々早くなる今日この頃です。  Covid-19というほとんどの人が想定しなかったできごとが世界各地に超急速拡散。見えざるリスクに震えつつかけがえのない多くの命を奪ったこの事案、なぜか現在、一応の収束/停滞状況をみせている、不思議の国・ニッポン。  壇蜜には会いたい、しかし3密はいけない。そうだ、自宅待機だ。遠隔だ、電話だ、リモートだと、しごとの仕方が急激にかつ強制的に変わった皆さんも多くいらっしゃるのではないでしょうか?  いつの時代もICT(情報通信技術)が闊歩するとき、必ず若者たちがグイグイッと前に出てきて、カタカナワードを連発し、ショートカットを巧みに操り、我がもの顔で人生の諸先輩たちを追い抜いていく。そんななか我々おじさん(とおばさん)は肩身の狭い思いをしつつ、マニュアルを片手に(は昔の話)、マニュアルをウインドウで開きつつ、たどたどしくキーボードをいじり、1つ1つの動作に悩み苦しみフリーズし、あせってさらにドツボにはまっていく。  繋がったら繋がったで、会議のスピードにてんてこ舞いになり、操作を間違えあらぬアイコンをタップして会議を大混乱させたり、こどもやペットの奇襲攻撃にあい、しかも奥様・だんな様とこんなに長く同じ空間/同じ時間を過ごす日々が続くなんて……結婚前以来の空恐ろしいできごとが日常化している……。  いやはや今年の正月には「いまごろオリンピックで超盛り上がってるんだろうな~、日本チャチャチャ!」なんという浮かれた期待は木っ端微塵となってしまった……。  ミライはほんとうにわからない、こんなことを実感した方々も多かったと思います。

入社当時を思い返してみれば

 中高年世代にどっぷりと浸かって、会社の椅子にどっかり座って、上司には指紋が消えるくらい右へ倣えし、部下のご機嫌を伺い、日々これ太平が一番と思う日常を過ごしてきたあなた、思い出してみましょう。そうそんなあなたも若い時分は、新人類と呼ばれ、上の世代からは理解不能と怖がられ、体制に一過言持ち、部署を会社を世の中を素敵なOLたちをアッと言わせてみよう、なんて思っていたんじゃないでしょうか?  令和2年度のスタートは約3ヶ月もの間在宅という軟禁状態になったおかげで、そういう面もあったはずです。あの満員電車の毎日移動、いやな上司部下とも毎日顔をあわせるオフィス空間、日々繰り返される宴席・接待、乗り越す終電・世界一怖いあのひとが待つ家に毎日帰る帰巣本能……。  そんな半強制的な時間が美しく解放され、空いた時間で家や部屋の片付けをしたり、整理していらないものを処分してちょっと小金ができたり、今までの人生を振り返りつつオンライン飲み会でへべれけになってみたり……。  これが新らしい生活様式かあ~なんて前向きに捉えている方々も、きっといらっしゃるはずです。新たな自由を得るには、ほんの少しの汗がいる。  さあ思い出してみましょう、新入社員だったあの頃を。  わたしごとで振り返ってみると……。  オフィスは社員の会話(雑談がメイン)と電話が鳴り響き、最新鋭のファックスなるギアがオフィス内に鎮座し、上司たちは自分で操作できないので秘書役の女性社員に全部押し付け、新入社員のわたしたちはピピピッとさくさくっとそれを操り、送信後に受信確認の電話を入れて、なんていうアナログ感満載のデジタル化時代の入り口に立っていました  もちろんその頃の机上最新ギアは、高機能電話でしたよね。パソコンなるものは、ほとんど窓際に数台あって、エラバレシ人々のみが使えた時代、書類はほぼ手書き大好き時代でした。  そしてそして、おしごと人類ほぼ全員に大革命を引き起こしたWindows95の襲来がおきるのです。
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ネット黎明期をくぐり抜けたおじさん世代
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