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行列のできる居酒屋ランチの魅力…ゲンコツ唐揚げ、極上大トロに舌鼓

とろけるような極上鮪の稀少部位

ふじむらの鮪脳天刺し&なかおちハーフ定食

ふじむらの鮪脳天刺し&なかおちハーフ定食

 肉を堪能したからには、魚も……というわけで、続いては築地の名店、「ふじむら」を訪ねた。  こちらの名物である鮪の脳天刺しとなかおちを両方食べることができる裏メニュー、ハーフ&ハーフを迷わず注文した。  赤とピンクの身の色が白い皿に映え、食欲をそそる。まずは稀少部位である脳天から味わう。大トロのような食感と濃厚な味わいに、思わずうっとりしてしまった。続いてなかおちは、ご飯にのせてプチ丼にしてかき込んだ。こちらは脳天とまた一味違い、“身の旨味”に脂の旨さが加わり、ご飯が進んでしかたがない。店主の藤村潤也さんに話を聞いた。 「脳天は『ハチの身』ともいわれている鮪の首のつけ根部分にある肉なんですが、120㎏以上の鮪になると、スジが強くなってしまうんです。70~80㎏クラスの鮪の脳天だとスジもあまりなく旨い。ウチで出しているのも、このクラスの鮪の脳天です」
ふじむらの鮪脳天刺し&なかおちハーフ定食

なかおちは骨の周りの肉を落として本鮪とバチ鮪をミックスして、ご飯に合う味にするこだわりよう。鮪も旨いが、つけ合わせの小鉢の煮物や味噌汁も旨く、これだけでもご飯が進んでしまう

ふじむらの鮪脳天刺し&なかおちハーフ定食 稀少部位をさらに厳選して提供できるのは、長年にわたって築いてきた業者との信頼関係があってこそだと藤村さんは語る。  それにしても旨い。ずっと食べていたい……。そんな気持ちになりながら、小鉢も平らげる。フーッと一息。昼からの仕事も頑張れるなと、気持ちを新たに店を出た。 ふじむら▼ふじむらの鮪脳天刺し&なかおちハーフ定食 鮪脳天刺しとなかおちのハーフ定食(税込み1100円)は7月から月・水・金曜のみ提供できる裏メニュー。脳天刺しは一日限定10食、なかおちは限定20食。夜に脳天刺しを味わいたい場合は要予約
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ランチ営業をめぐる居酒屋の苦労と喜び
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●「S級グルメ」東京を中心としたS級なグルメ情報/インスタグラム tokyofood_srank

●Dining Bar TAO
東京都港区新橋5-5-1 IMCビル新橋 1F 営業時間:ランチ11時半~14時、ディナー17~22時半 定休日:土日祝 ランチタイムのラスト、14時まで満席も珍しくない

●ふじむら
東京都中央区築地2-14-12 EUROビルB1 営業時間:ランチ11時半~14時(L.O.)、ディナー17時半~23時(L.O.) 20人近く並ぶことも珍しくない築地の名店

※新型コロナウイルスの影響により、営業時間や定休日が変更になっている可能性があります。最新情報は店舗にお問い合わせください。

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