次にシルエットについて。スタンスミスはかなり細身で、スニーカーよりも革靴に近く、薄い細みなシルエットです。そのため、一般的なスニーカーより大人っぽくドレスライクな印象になっています。特にアッパー部分のボリュームがなく、横から見たときに非常に薄く見えるのが最大の特徴です。 　また、意外とスニーカーの厚みに影響してくるポイントがシュータンの部分。このシュータンもスタンスミスはかなり薄めに作られているので、全体的に薄手でシュッとした作りに見えます。 　GUのスニーカーのシルエットはスタンスミスと比較しても、より細みに見えるシルエットです。見た目での違いは爪先に外羽根を縫い付けている部分。スタンスミスだとこの部分が浮き上がっていますが、GUはそのポイントが縫い付けられているため、浮き上がらず、ボリュームが抑えられています。 　アッパーの位置がかなり低めになり、非常に薄く見えるシルエットです。スタンスミスと比較すると真ん中のくびれがなかったり、シュータンの見た目も違っています。 　スタンスミスはアッパー部分から大きく飛び出しているほどシュータンが長めに設定されていますが、GUはシュータン自体見えないほどの長さ。これによりパーツが一つなくなっているように見えるので、かなりすっきりとした見た目になっています。 　素材も比較していきます。スタンスミスは素材にシボ感のあるレザーを使用。着用し続けるとレザーがくたっとした表情になり、だんだんと足の形に馴染み、シルエットが細身になっていきます。基本的に白無地の素材はのっぺりした質感になりがちですが、このシボ感のおかげで意外と表情があり、シンプルでありながら地味すぎない見た目になっています。 　GUのスニーカーはスウェードライクな素材を使用。合皮ですが、スウェードに似せた素材で、本革と見分けがつかないぐらいの高クオリティになっています。ただし、今回はグレーを購入していますが、白や黒だと合皮感がわかりやすいので要注意。このグレーは自然な風合いで、素材感に関しては文句なしの出来といえるでしょう。