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10万円のジルサンダーミニバック、買って損はない理由

60/108 TANGLE(ジルサンダー)10万2300円

MBのヘビーユース108

TANGLE(ジルサンダー)10万2300円

 ここ数年「ミニバッグ」は男女問わず大流行。その背景にはキャッシュレス化の波があります。日本ではようやく浸透してきましたが、欧米ではキャッシュレスが当たり前。小銭を持たず、少量のお札とカード、スマホだけで街を歩けるようになり、ハイブランドも長財布ではなく、短財布を強く打ち出すようになりました。  以前はヴィトンの財布といえばジーンズのバックポケットから「チラ見せ」させるスタイルでしたが、今そんなことしていたらちょっと古くさい。最近ではコンパクトウォレットで見せないようにするのが流行です。  財布が小さくなれば当然、入れるバッグも小さくなるわけで、それがミニバッグやサコッシュのトレンドに繋がっているのですね。そんなミニバッグですが、特に人気のあるブランドがジルサンダー。 MBのヘビーユース108 コンパクトなデザインと使い勝手のいいストラップ、そしてツヤのある美しいレザー素材が魅力です。もともとジルサンダーはシンプルで、質の高いアイテム作りが特徴。このバッグも縫製をバッグのキワの限界あたりで縫っていたり、運針も細かく、作りは丁寧そのもの。  ストラップ部分の編み込みはデザインだけでなく、ショルダーにかけた際にズレにくくする効果もあり。動いてもきちんと固定されるのでストレスを感じさせません。  素材はメンズモデルがややマットに、レディスモデルがやや光沢感強めで作られているのですが、いずれも極上の風合いで高級感ばっちり。発色も美しくカーキやブラウンなど明るめの色みを選んでも安っぽい印象がありません。

1万円前後のものに良品が少ない

 この手のレザーバッグは1万円前後のものだと化学薬品の匂いが強かったり、縫製で際がヨレてしまっていたり、テカリのある安っぽい風合いだったりとなかなか良品が少ない。  ちょっと値段はしますが、レザーですから5年以上はゆうに使えます。夏服のシンプルなスタイルでもこうした説得力のあるレザーアイテムが胸元にあるだけで、見え方は激変。男女ともにデザインが変わらないので、カップルや夫婦でシェアできるのも嬉しいポイントです。  贅沢品ですが、今後も長く続くミニバッグのトレンド、早めに取り入れるのが吉ですよ。 商品、衣装/すべて私物 撮影/林 紘輝(商品) 岡戸雅樹(人物)
MB
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag

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